乱視読者のSF講義

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乱視読者のSF講義

  • 若島 正【著】
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 国書刊行会(2011/11発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 307,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336054418
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C0098

出版社内容情報

冒険、帰還、英米短篇講義、新冒険、ミステリ散歩と続く乱視読者シリーズ第6弾はSF講義! 
ウェルズからレムまで、作品の魅力を丁寧かつ明快に読み解く「乱視読者のSF短篇講義」(SFマガジン連載)を中心に、
SF関連エッセイ・作家論を集成。
2011年SFセミナーでの講義を元にしたジーン・ウルフ論ではウルフの短篇”サー・ガブリエル”全訳を併せて収録。

*乱視読者のSF短篇講義

前口上  
第一回 H・G・ウェルズ「ザ・スター」 
第二回 スタンリイ・G・ワインボウム「火星のオデッセイ」 
第三回 H・P・ラヴクラフト「宇宙からの色」 
第四回 レイ・ブラッドベリ「イラ」  
第五回 ロバート・A・ハインライン「輪廻の蛇」  
第六回 シオドア・スタージョン「海を失った男」
第七回 アルフレッド・ベスター「ピー・アイ・マン」  
第八回 サミュエル・R・ディレイニー「コロナ」  
第九回 アーシュラ・K・ル・グィン「オメラスから歩み去る人々」 
第十回 トマス・M・ディッシュ「アジアの岸辺」
第十一回 フィリップ・K・ディック「にせもの」  
最終回 スタニスワフ・レム「GOLEM XIV」  

*乱視読者のSF夜ばなし

最大の幻視作家――H・G・ウェルズ
オールディスのウェルズ論から
オールディスとバンクスの“難解”小説
ウォマック降臨!――ジャック・ウォマック『ヒーザーン』  
これは小説ではない――ジョン・スラデック『煙々たる歴史』  
危険なヴィジョンの最後  
魔法・魅惑・奇術――クリストファー・プリースト『奇術師』  
哀しいロボット――バリントン・J・ベイリー『光のロボット』
オーストラリア便り、あるいは境界なき読書について 
暑い夏の記憶――イアン・ワトスン『エンベディング』 
瓦礫の中から一冊だけ救い出される本――エドガー・パングボーン『デイヴィー』
スタージョン短篇全集を讃える 
現在を見つめる視線――『J・G・バラードの千年王国ユーザーズガイド』  
もっともさもしい世界――R・A・ラファティ『地球礁』
ヴォネガットのSF嫌い 
不完全な真空――スタニスワフ・レム『完全な真空』

*ジーン・ウルフなんてこわくない

「デス博士の島その他の物語」ノート 
汲みつくされることがない大傑作――ジーン・ウルフ『ケルベロス第五の首』 
『ケルベロス第五の首』を読む――柳下毅一郎さんとの対談 
《新しい太陽の書》と読者 
ナボコフ読みの目から眺めたウルフ
乱視読者の出張講義――ジーン・ウルフ篇 

あとがき――とうに夜半をすぎて 

索引

【著者紹介】
1952年生まれ。京都大学大学院修了。京都大学大学院文学研究科教授。著書に『乱視読者の英米短篇講義』(研究社、第55回読売文学賞随筆・紀行賞受賞)、『乱視読者の帰還』(みすず書房、平成14年度本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)、訳書にナボコフ『ロリータ』(新潮社)、『透明な対象』(国書刊行会、共訳)、スタージョン『海を失った男』(晶文社、編訳)など。

内容説明

ウェルズからレムまで、SFの名短篇を丁寧かつ明快に読み解く。東大・京大講義を元にしたSF講義を中心に、SFエッセイを集成。精緻なジーン・ウルフ論や柳下毅一郎氏との対談などを収録。知的刺激に満ちた新しい文学入門の登場。

目次

乱視読者のSF短篇講義(H.G.ウェルズ「ザ・スター」;スタンリイ・G.ワインボウム「火星のオデッセイ」 ほか)
乱視読者のSF夜ばなし(最大の幻視作家―H・G・ウェルズ;オールディスのウェルズ論から ほか)
ジーン・ウルフなんてこわくない(「デス博士の島その他の物語」ノート;汲み尽くされることがない大傑作―ジーン・ウルフ『ケルベロス第五の首』 ほか)
あとがき―とうに夜半を過ぎて

著者等紹介

若島正[ワカシマタダシ]
1952年生まれ。京都大学大学院修士課程修了。京都大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tonex

25
SF小説に関するエッセイ集だが、ナボコフ好きな著者のことゆえ、SFを語っていても、なぜかナボコフが顔を出す。▼ 273頁。《ナボコフを読んでいると、世界がナボコフ色に染められてしまうような気がする。ナボコフを読むのは、度の強い眼鏡を与えられたようなもので、いったんその眼鏡をかけてしまうと、どんな小説を読んでいても、もうその強度でしか小説世界を見ることができない。》2016/02/26

19
この本を読んで(とても大袈裟な言い方になるけど)「今まで自分は小説を読んでいなかった」と思った。それくらい著者の「読み」は深くて精緻極まりない。SF史や作者のキャリアを参照しつつも、あくまでもテクストを丁寧に読み込むこと。時に語学的なアプローチをとりつつ些細なモチーフを見逃さない「読み」が作品の持っている豊かさを存分に引き出す。著者は所謂SFオタクではない。そう言った人がジャンル小説を読むときのフラットな視点が文章全体をとても風通しの良いものにしている。心底こういう風に小説が読めるようになりたいと思った。2020/07/22

garth

19
「大切なことは、ここが近道だと教えてくれるような、他人の意見をあまり鵜呑みにしないことだ。本を読む意味は、どこまでも個人的なものである。発見の驚きと喜びは、たとえそれがどんなにささやかなものであっても、読者個人にとって大きな意味を持つものであればそれでいいのだ」これを読むと、かならずやジーン・ウルフを読み直したくなるはずだ。だからまだ買ってない人は『ケルベロス第五の首』と『デス博士の島その他の物語』買ってね!2011/11/17

vaudou

11
SFという枠自体を疑ってかかる読み方。 SFがアメリカのパルプ雑誌から誕生したのではなく、ウェルズの科学ロマンスの延長線上に続いていたら?ラブクラフトが「宇宙の色」以降、「SF」というジャンル小説を書くことに意識的に取り組んでいたら?発表年代順に時代背景と作家像を考察していく傍ら、そういった大所高所から枝葉を空想する一ファンとしての目線も入ってきて面白い。トマス・M・ディッシュのカオスの源など、長年の疑問にも納得できる点多し。2015/12/28

スターライト

10
いやはや、ウルフはとんでもない作家だなあと改めて思うとともに、若島先生の深読みにはひたすら脱帽。ウルフの迷宮に迷い込んだままの読者としては、作者の用意した正解にたどりつけなくてもいい、との言葉に慰めを覚えるが、再読、三読してわかるさまざまな仕掛けを堪能できるにこしたことはない、とも思う。まあ、今さら自らの知力のなさをなげいても仕方のないことではあるが、それは再読の楽しみを残しているのだ、と思うことにしよう。2011/11/26

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