出版社内容情報
男ごころに男が惚れる「関東一に大親分」「男のなかの男」と称された、ご存じ国定忠治の一代記を鮮やかに描いた決定版。
男ごころに男が惚れる「関東一の大親分」「男のなかの男」と称された、ご存じ国定忠治の一代記を鮮やかに描いた決定版。明治の時代小説家である平井晩村が描く歴史物の代表作を、平明な現代語でわかり易くしてあります。
群馬県前橋市出身で赤城山を眺めて育った晩村は、情緒豊かに上州の景観を点描し、侠客国定忠治の生涯を生き生きと描いています。初版は大正5年5月に大日本雄弁会より刊行されました。このたびの再販にあたり、以下の編集上の補いをしました。?@旧漢字旧仮名遣いを新漢字新仮名遣いに改めました?A表記も現代文に改め、差別用語に配慮し、一部を補いました?B難字にはルビをふり、難解な言葉には( )で意味を補いました?C13の大見出しを付し、小見出しを付しました?D新たな挿絵を挿入しました?巻末に忠治研究60年の郷土史家真藤正実氏述の『巻末特集 大戸の忠治地蔵』を収録しました。
まえがき
1.幼草紙 2.放れ駒 3.人の情 4.忠治の浄瑠璃興行 5.伊三郎を切る 6.信濃の空 7.金飛脚の3千両 8.板割の浅治 9.忠治、半身不随になる 10.忠治の捕縛 11. 大戸の関で磔の刑 12.忠治の死体と忠治地藏 13.その後のこと 巻末特集 大戸の忠治地蔵
【著者紹介】
1884年5月13日群馬県前橋市生まれ。明治時代の小説家、詩人。本書『国定忠治』『幡髄院長兵衛』をはじめ、多くの作品を残した。群馬県前橋市出身。本名は駒次郎。 1919年9月2日に35歳の若さで死亡。
内容説明
忠治が大戸の関で磔になった2年後、ペリーの黒船がやってきた。幕府が崩壊に向かう江戸後期―上州を舞台に義理と人情、義侠と博徒渡世の表と裏。反骨に徹した、アウトロー忠治の生涯を描ききった傑作小説。
著者等紹介
平井晩村[ヒライバンソン]
1884‐1919。明治時代の日本の詩人・小説家。民謡詩人として多くの作品を残した。出身。本名は駒次郎。1884年、群馬県前橋市に生まれる。群馬県立前橋中学校(群馬県立前橋高等学校)中退。早稲田大学高等師範部国漢科を経て、報知新聞記者となる。1915年『野葡萄』を上梓。1919年三五歳で死去。その死後、詩集『麦笛』が刊行される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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