西尾幹二全集〈第3巻〉懐疑の精神

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西尾幹二全集〈第3巻〉懐疑の精神

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  • サイズ A5判/ページ数 614p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784336053824
  • NDC分類 081.6

目次

1 懐疑のはじまり―ドイツ留学前
2 懐疑の展開―ドイツからの帰国直後
3 懐疑の精神―七〇年代に露呈した「現代」への批判
4 情報化社会への懐疑
5 観客の名において―私の演劇時評
6 比較文学・比較文化への懐疑
追補 今道友信・西尾幹二対談―比較研究の陥穽

出版社内容情報

西尾幹二のドイツ留学前と帰国直後の代表作を中心に演劇、社会時評の小論等を含めて、多くははじめて所収された作品で構成される。

今まで知られていない重要初期論文「ヒットラー後遺症」「大江健三郎の幻想的な自我」「国家否定のあとにくるもの」のほか、比較文学・比較文化の学問上の方法論に対する本質的批判等、多くが未所収の作品で構成される。

第三巻 懐疑の精神


?T 懐疑のはじまり(ドイツ留学前)
   私の「戦後」観
   私のうけた戦後教育
   国家否定のあとにくるもの
   知性過信の弊(一)
   私の保守主義観
  「雙面神」脱退の記
   一夢想家の文明批評―堀田善衛『インドで考えたこと』について
   民主教育への疑問
   知識人と政治
 

?U 懐疑の展開(ドイツからの帰国直後)
   ヒットラー後遺症
   状況の責任か、個人の責任か―ハンナ・アレント『イェルサレムのアイヒマン』
   大江健三郎の幻想風な自我

   知性過信の弊(二)
   国鉄と大学
   喪われた畏敬と羞恥
   文化の原理 政治の原理
   ことばの恐ろしさ
   見物人の知性
    見物人の知性( )外観と内容( )ネット裏の解説家( )
   二つの「否定」は終わった
   自由という悪魔
   紙製の蝶々
   高校生の「造反」は何に起因するか
   生徒の自主性は育てるべきものか
   大学知識人よ、幻想の中へ逆もどりするな
   安易な保守感情を疑う


?V 懐疑の精神(七〇年代以降今日まで「現代の批判」)

   老成した時代
   現代において「笑い」は可能か
   成り立たなくなった反語精神
   現在の小説家の位置
   生活人の文学
   日本主義―この自信と不安の表現
   実用外国語を教えざるの弁
   わたしの理想とする国語教科書
   日本を考える(諸篇)
    「反近代」論への疑い( )日本人論ブームへの疑問( )読者の条件( )
     比較文化論の功罪( )節操ということ( )前向きという名の熱病( )
     変化のなかの同一( )江戸の文化生活( )物理的な衝突( )
     現代のタブー( )土俗的歴史ブーム( )
   個人であることの苦渋

?W 情報化社会の懐疑

   言葉を消毒する風潮
   マスメディアが麻痺する瞬間
   テレビの幻覚
   権利主張の表と裏
   ソルジェニーツィンの国外追放
   韓非子を読む毛沢東
   ノーベル平和賞雑感

?X 古典のなかの現代

   知的節度ということ―サント・ブーヴとゲーテの知恵
   人は己れの保身をどこまで自覚できるか―ピランデルロと教養人の生き方
   富と幸福をめぐる一考察―ベーコン、ショーペンハウアー、ニーチェ
   古典のなかの現代―ベーコン、ニーチェ、ルソー、ヴォルテール、パスカル、
   吉田兼好、マキアヴェリ

?Y 観客の名において―私の演劇時評
   序にかえて―ヨーロッパの観客
   第一章 文学に対する演劇人の姿勢
   第二章 解体の時代における劇とはなにか
   第三章 『抱擁家族』の劇化をめぐって
   第四章 捨て石としての文化
   第五章 ブレヒトと安部公房
   第六章 情熱を喪った光景
   第七章 シェイクスピアと現代

?Z 比較文学・比較文化への懐疑
   東京大学比較文学研究室シンポジウム発言
    比較文学比較文化―その過去・現在・未来(司会芳賀徹氏)
   東京工業大学比較文化研究室シンポジウム発言
    比較文化とはなにか、それはなにをなし得るか、またなし得ないのか?
    (司会江藤淳氏)

追補 今道友信・西尾幹二対談―比較研究の陥穽
後記

【著者紹介】
評論家。電気通信大学名誉教授。1935年東京生まれ。東京大学文学部独文科卒業。同大学院文学修士。文学博士。ドイツ文学者。ニーチェ、ショーペンハウエルの研究、翻訳をはじめ、文学、教育、社会、政治、国際問題等幅広く評論活動を行っている。最近では反原発を明確に打ち出し、人類の生命維持から訴えかける論点が注目されている。