出版社内容情報
アラブ圏初のノーベル賞作家マフフーズの代表作『カイロ三部作』初完訳版の第3部!!
アラブ圏初のノーベル賞作家マフフーズの代表作『カイロ三部作』初完訳版の第3部。時代は1935年から44年までで、その間に第2次大戦が勃発し、
イタリアがカイロを爆撃。その直後老衰したアフマド・アブドルワードが世を去る。
孫たちが成人し、ヤーシーンがザイナブに生ませたリドワーンは栄達の道を歩み始めるが、政権交代で運命が狂う。
ハディーガの長男アブドルムネイムはイスラム原理主義団体のムスリム同砲団に入り、次男のアフマドは左翼の活動家となる。
【著者紹介】
ナギーブ・マフフーズ(1911年12月11日―2006年8月30日)マフフーズはエジプトの文豪、1988年にアラブ人の作家として初めてノーベル文学賞の栄冠に輝く。カイロ旧市街に下級官吏の末子として生まれ、長じてカイロ大学哲学科に入学、卒業後官吏と作家の二足の草鞋を履いたが、定年後文学活動に専念し、94歳の高齢で世を去るまで、35冊の長編、19冊の短編集などを発表。その中で特に彼の文名を高めたのが、56、57年に発表された大河小説『カイロ三部作』で、一連の社会的リアリズム小説を完成させた大作。その後の時代では、人間と宗教の関係を取り上げた『わが町内の子供たち』(1959年に新聞連載)、宗教と悪徳の問題に焦点を置いた『選民の詩』(1977年刊)が力作で、ともに寓意的、象徴的筆致で書かれており、また『三部作』に次ぐ大河小説。これらに加え、マフフーズは多くの野心作を次々と発表し、多岐にわたる傾向、スタイル、更に技法を大胆に発展させた。晩年になってからも 創造力は旺盛で、アラビアン・ナイトの後日談の形を取った『千夜の夜々(邦訳名シェヘラザードの憂愁)』が82年に刊行。
内容説明
時代は1935年から1944年まで。第二次大戦が勃発して、イタリアがカイロを爆撃。その直後、老衰したアフマド・アブドルガワードが世を去る。孫たちが成人し、ヤーシーンの息子で美男子のリドワーンは男色趣味の政治家に可愛がられ、栄達の道を歩み始めるが、政権交代で運命が狂う。他方、シャウカト家に嫁入りしたハディーガの長男アブドルムネイムはイスラム原理主義に魅せられてムスリム同胞団に入り、次男アフマドは左翼の活動家となるが、二人は危険分子として逮捕される。懐疑と無為のうちに生きたカマールは、二人の信念と行動力、特にアフマドが人生と民衆を信じ、人間としての義務に邁進する姿に感銘を受ける。その頃アミーナは死の床にあり、アブドルムネイムの妻カリーマからアミーナの曾孫が生まれようとしている。
著者等紹介
マフフーズ,ナギーブ[マフフーズ,ナギーブ]
1911‐2006。1911年下級官吏の末子として、エジプトの首都カイロに生まれる。カイロ大学哲学科を卒業後、創作活動に従事し、三五冊の長編、一七冊の短編集、二冊の掌編集を発表。アラブ社会の代表的作家として、1988年にノーベル文学賞に輝く。今もってアラブ唯一の受賞者である
塙治夫[ハナワハルオ]
翻訳家。1953年外務省による戦後最初のアラビア語研修生としてカイロに学ぶ。アラビア語の習得が進むとともにマフフーズの文学に傾倒。アラブ七ヵ国に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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