- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 文化・民俗
- > 文化・民俗事情(日本)
内容説明
稀代の民俗学者と絵師による形罰と風俗の文化史。“責め絵師”伊藤晴雨の美麗な挿絵を多数収録。
目次
女山越
関所改
女手形
女改め方
女忍び通
関所破り
関所の密告者
関所破りの代表国定忠治
最後の偽り通岩亀楼女将
関所の今昔〔ほか〕
著者等紹介
藤澤衛彦[フジサワモリヒコ]
1885年‐1967年。民俗学者、翻訳家、小説家、児童文芸研究家。1907年明治大学卒業。藤澤紫浪の名で小説などを刊行する。1914年日本伝説学会を設立し、『日本伝説叢書』『日本歌謡叢書』などを編纂。1932年より、明治大学に新設された文芸科で風俗史学・伝説学などを講じた
伊藤晴雨[イトウセイウ]
1882年‐1961年。東京市浅草区出身。画家。本名、伊藤一(はじめ)。「責め絵」と呼ばれる絵の第一人者。幼少期に琳派の絵師に弟子入り。以後、様々な職業を転々とし、二十五歳で新聞社に入社。挿絵や演芸欄を担当。後に竹久夢二のモデルとなる「お葉」を知り、彼女をモデルに責め絵を描き一世を風靡する。1960年、出版美術連盟賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
2
戦後すぐの出版ということで内容に関してはおとなしめ。刑罰の説明も一つ二つで、あとはほとんど江戸時代の風俗の話に終始しているため、それを期待して読むと肩すかしを食らわされる。ただ、元は伊藤晴雨の押し絵で十分に取れると思う。2010/06/04
禿頭王
0
「図史」と銘打ってはいますが、時系列の錯綜や出典不明、小説風の事件語りなど、史料として使える水準ではありません。伊藤晴雨の責め絵で江戸時代の刑罰や風習を楽しむ本です。もっと学術的な本を期待していたので、肩すかし感がありました。2023/10/30