内容説明
未収録小説・随筆・翻訳・日記・異稿までを収録した初の完全版全集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゅう
5
ページ数は多いし、2段だし、字ちっちゃいし…。面白くないってことはないけれど、先が気になってしょうがないってほどでもない。里見八犬伝は、読んだってだけで、本の世界には入れなかった。キャラコさんは、面白いんだけど、頭の中に残らなくて、後の話で同じ登場人物が出て来ても、この人が何をしたのかさっぱり覚えてない。顎十郎は、推理小説。密室や安楽椅子だったりで、楽しめるけど、顎十郎がイケメンだったら、もっと夢中になって読んだと思う^^;2021/05/31
Genei-John
1
『キヤラコさん』は旧かなづかいで読むと、たまらなく可愛らしい。この全集、旧かなづかいの表記が魅力的ですね。2014/04/22
kiriya shinichiro
1
「ハムレット」の原型「刺客」を読もうと……しかし、つまらなかった。祖父江光の年齢が32歳、小松の年齢が47歳と、最初から矛盾が発生していることがわかったのみ。いくらハムレットが難易度が高くて、若い役者がやる役でないとはいえ、おかしくないか? 僕の大好きなキャラコさん(「社交室」「雪の山小屋」「女の手」「鷗」「月光曲」!)も、完全版だというのに、この全集ではなぜか艶消し。川崎賢子の解説のみ、読むにたる。この全集は図書館で借りて、気になる話だけ読めばいい。顎十郎も、買うなら他の全集か、文庫を!2013/11/26
かがみん
1
「キャラコさん」が読みたくて全集に手を出した。キャラコさんは実にヒロインらしいヒロイン。久生十蘭が聞いたら卒倒しそうだけど、下手なラノベのヒロインの数倍は萌えるキャラクターだと思う!2011/09/24
:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)
0
魔都の直後に、心が洗われるよなキャラコさん(第三巻の)平賀源内と立て続けに、そして同時に爆笑顎十郎を生み出した十蘭、すさまじい才能。顎十郎、とにかくおもしろい「眼も鼻もみな額際へはね上がつて、そこでいつしょくたにごたごたとかたまり、厖大な顎が夕顔棚の夕顔のやうにぶらんとぶらさがつてゐる。唇の下からほゞ四寸がらみはあらう、顔の面積の半分以上が悠々と顎の分になつてゐる。末すぼまりにでもなつてゐるどころか、下へゆくほどいよいよぼつてりとしてゐるといふのだから手がつけられない。」2025/10/05