出版社内容情報
ドゥルーズ=ガタリ、フーコー、ラカン、現代思想を参照に、後期小説の新たな読解を提出する、ロレンス研究の最先鋭。
内容説明
ジラール、ドゥルーズ=ガタリ、フーコー―アクチュアルな現代思想を参照に、これまで性と過剰に結びつけられてきたロレンス像を解体し、後期テクストの新しい読解の可能性を探る。D.H.ロレンス研究最先鋭。
目次
第1章 超越論的媒体―『恋する乙女たち』における形而上的欲望
第2章 抵抗の目に見えない核―『アーロンの杖』における反美学的・反有機的傾向
第3章 脱領土化と再領土化―『アーロンの杖』とドゥルーズ=ガタリ『千のプラトー』
第4章 復讐心と脊椎意識の断念―『カンガルー』と群衆理論
第5章 群衆の消滅と悪の偏在化―『カンガルー』から『セント・モア』へ
第6章 不在の破壊的創造―『セント・モア』における自然・文明概念
第7章 消え行く媒体としての「アジアの中心」―『セント・モア』とネイティヴィスト・モダニズム
第8章 セクシュアリティ、ナチズム、ポストコロニアリズム―『羽毛の蛇』とミシェル・フーコー『性の歴史1 知への意志』
おわりに ロレンスとキャノン―『チャタレー夫人の恋人』をめぐる批評動向
著者等紹介
新井英永[アライヒデナガ]
1962年、群馬県生まれ。東北大学大学院修士課程修了。大阪府立大学人間社会学部准教授。英文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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