出版社内容情報
仏教の基本的な瞑想修行法≪止観≫によって得られる境地に現代の科学的な方法で迫り、伝統仏教の新たな可能性を問う。
内容説明
仏教の教えに身体性をもたせ、真に仏教を理解するために、日本人が失ってしまった伝統的な感性の文化を取り戻す。仏教の瞑想「止観」に科学的なアプローチ。
目次
プロローグ(日本人の宗教的な気分について;日本人の宗教的な感性の分岐点となったオウム真理教事件 ほか)
第1章 修行法を現代の諸学から理解する試み(証悟を解説する『摩訶止観』にみる修行法のオリジナル;『天台小止観』にみる修行法の作法とその実際 ほか)
第2章 『天台小止観』と自律訓練法の比較(自律訓練法のプロセスの概観;『天台小止観』と自律訓練法の四つの分類との比較)
第3章 止観業の実習における生理学的な評価(修行者の修行法の深化に対する自己評価;実習者の修行法の深化に対する生理学的な解説)
第4章 天台止観にみられる身体観(身体観という視点の必要性;中国的な身体観とインド仏教的な身体観 ほか)
第5章 気の生理学の電気生理学的なアプローチ(電気生理学的なアプローチの方法論;気の生理学に皮膚の電気生理学的な実験からアプローチ ほか)
エピローグ(新興宗教の繁栄から見えるもの;寺院社会の司祭階級化 ほか)
著者等紹介
影山教俊[カゲヤマキョウシュン]
1951年東京生まれ。1976年立正大学仏教学部仏教学科卒業。1979年立正大学大学院文学部修士課程仏教学専攻科修了。1994年南カリフォルニア大学大学院日本校博士課程人間行動学科修了、博士論文「『天台小止観』の心理学的、生理学的研究」にて米国カリフォルニア州公認カリフォルニア大学学位記「人間行動科学博士(Ph.D)」授与。1997年日蓮門下祈祷根本道場遠壽院大荒行堂第五行成満。現在、日蓮門下祈祷根本道場遠壽院大荒行堂副伝師・日蓮宗嗣学・日蓮宗現代宗教研究所顧問・日蓮宗教誨師・社会福祉法人立正福祉会「すこやか家庭児童相談室」室長・仏教瞑想道場主幹・本山人間科学大学院講師(瞑想心理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- 外交六十年 中公文庫