内容説明
かつてない規模とスピードで進行した「知識の視覚化」の諸相を、当時の科学、医学、文学、思想、美術等のテクストにさぐり、怪物、廃墟、疾病、神経系、百科全書、観相学、博物学、印刷術、動物磁気、気象学など興味深い話題を次々と取り上げながら、250もの貴重な図版によってあとづけた本書は、本邦の近代西欧理解、18世紀研究に決定的転換を迫る身体論・視覚文化論の傑作である。
目次
序章 見える知
1 切解
2 抽象
3 着想
4 徴化
5 拡大
6 感覚
終章 「もさながらの」の美学
著者等紹介
スタフォード,バーバラ・マリア[スタフォード,バーバラマリア][Stafford,Barbara Maria]
1941年、ウィーン生まれ。アメリカに移住し、シカゴ大学で博士号を取得。『象徴と神話』(1979)を出発点に、十八・十九世紀の旅行記・探検記のテクストと豊富な図版資料を通してピクチャレスク批判の思潮の存在を明らかにした大著『実体への旅』(1984)と、十八世紀視覚文化論・身体論の根本的な書き換えを迫る『ボディ・クリティシズム―啓蒙時代のアートと医学における見えざるもののイメージ化』(1991)で学界に一大衝撃を与えた。現在、シカゴ大学美術史学科W・B・オグデン殊勲教授
高山宏[タカヤマヒロシ]
1947年生まれ。東京大学人文科学研究科修士課程修了。首都大学東京都市教養学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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EnJoeToh
あかふく
ルートビッチ先輩
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fathermacker