出版社内容情報
厖大な酒類関連資料を有するサカツ・コレクションより、戦前期広告美術の中心であった美麗なポスターを中心にオールカラーで集大成。
目次
大判ポスター名作選
ビール編
日本酒編
洋酒編
清涼飲料水編
焼酎・味醂・その他食品編
著者等紹介
田島奈都子[タジマナツコ]
姫路市立美術館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒロミ
56
表紙の菅野美穂似の女給さんに吸い寄せらるように買ってしまった。これは値千金の本。文字通り明治大正昭和のお酒の広告ポスターを集めた本だが、カラー写真がまだ発達していなかった時代に活躍したのは美しい女性のポスターだったことを改めて思い知らされた。画家の北野常富がいい仕事しています。どのポスターの美女も完成度が高く一見して美術の素養がある人が描いたものだと分かるが、当時ポスター画家は食い詰めた画家崩れや画壇で大成出来なかった人が糊口を凌ぐために引き受けていた仕事だと知り驚いた。昔の画壇、レベル高すぎ。宝物です。2016/12/10
姉勤
16
明治から戦中にかけての、酒類や清涼飲料水、醤油などのポスター、商標、ラベル、看板などフルカラーで。殆どが女性が商品を捧げているものだが、錦絵っぽいものから始まり、舞妓や芸者をモデルとした和風調、時代が下るにつれて洋装が増えてのアールデコ風、ドガやミーシャをモロパクった様なものまで。大陸に進出すればチャイナドレスを纏い、ミリタリー色も濃くなる。ビールなどのポスターで当時の時代背景、風俗やファッションを追う事が出来る。今は無きメーカーや存続する老舗のメーカなど興味深い。価値ある資料だがしかし、内容の割に高い。2014/07/30
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