内容説明
本来はどんな宗教も輪廻転生を認めているということから、前世を知る方法,臨死体験、生まれ変わり先の決まる原因、浄土のこと、天界・餓鬼と阿修羅など六道世界のそれぞれ、輪廻を脱出することまで、死後にまつわる諸相を例話を用いてわかりやすく説く。
目次
第1章 死後の世界を考える前に
第2章 ブッダはなぜ輪廻転生を問題にしたのか
第3章 生滅変化論という偉大なる発見
第4章 輪廻する生命の世界
第5章 私はどこに生まれ変わるのか
第6章 善行為こそが幸福の鍵
第7章 まちがいだらけの「地獄めぐり」
第8章 輪廻の世界よ、さようなら
著者等紹介
スマナサーラ,アルボムッレ[スマナサーラ,アルボムッレ][Sumanas ̄ara,Alubomulle]
1945年4月、スリランカ生まれ。スリランカ上座仏教の長老。13歳で出家得度。国立ケラニア大学などで教鞭をとる。1980年に来日。駒沢大学大学院を経て、現在は日本テーラワーダ仏教協会を通じて、瞑想指導や講演、執筆、後進の育成などに従事。2005年8月、スリランカ上座部シャム派日本サンガ大長老に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまえつ
2
死後はどうなるのか。輪廻はあるのか。という疑問に仏教の立場から答えた本。結論から言うと仏教では、お釈迦様が瞑想によって輪廻を確認し人々に教えたということらしい。あとは輪廻があるとして、輪廻する先の世界の話や、どんなことをすると各々の世界に輪廻するのかが語られている。最終的には輪廻から解脱することが人間としての本当の幸福であるとし、どう生きればいいかを示されている。輪廻があるかないかは確認しようがないので、とりあえず良い生き方をしていきたいと思う。2009/12/18
ななころび
1
怠惰な心に活を入れるためにも繰り返し読みたい2018/08/12
こんころ
1
「輪廻転生」は非科学的だともいわれるが、そもそも人間が知覚でき理解できる事柄だけが真実というのも傲慢な考え方なのかもしれない。人間界だけが徳を積めるというのは、ちょっと都合よい考えのようにも見えるが。しかし、輪廻転生の世界観に真に向き合うことは、弱く甘えた心ではとうていできないと感じた。2013/05/11
0422
0
いい2013/04/03
ほみょ
0
★★★★☆お盆つながり。仏教についての知らなかったことが色々分かって良かった。輪廻転生は苦しみ、生きているうちに煩悩を滅ぼし、心の平安、涅槃、解脱を体験するべき、生きているうちしか徳を積む事は出来ないなど。最近は輪廻転生を間違って捉え、やりなおしたい、リセットしたいと自殺してしまう人もいるそうなので、そうではないよという教育にもいいかもしれません。2012/08/15
-
- 和書
- 小林秀雄 私の人生論