内容説明
昭和20年8月、ポツダム宣言受諾の聖断が下ると、当時参謀次長だった河辺虎四郎は「承詔必謹」を貫き奔走する。日本陸軍の一糸乱れぬ終戦処理に尽力した河辺の日記を回想録とともに読み解き、当時の政軍中枢部の内情を明らかにする。
目次
第1部 一億総特攻、本土決戦準備(最後の軍職につく;最高戦争指導会議;諸盟邦惨澹たる末路;昭和二十五年五月の華満鮮巡歴;先輩鈴木貞一氏を詰る ほか)
第2部 聖断下る、承詔必謹(急転直下終戦の決、聖慮巌の如く揺がす;尊き犠牲続く、聖旨通達の御処置;マニラ行き軍使;米軍、日本進駐;悲劇相次ぐ;戦い敗れて想う)
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- 明治深刻悲惨小説集 講談社文芸文庫