内容説明
神話学・ヘブライ学・ヒンズー哲学・易経・占星学からアインシュタイン理論に至る驚くべき博識を駆使し、謎に満ちたカードの象徴性を解明、俗に堕すことなく、その占法に光を当てた、アレイスター・クロウリー遺作。
目次
第1部 タロットの理論(タロットとは何か?;タロットの起源 ほか)
第2部 アテュ(O愚者;テトラグラマトンの術式 ほか)
第3部 コート・カード(全般的所見;四人の高位者の一般特性 ほか)
第4部 スモール・カード(四枚のエース;四枚の2 ほか)
著者等紹介
クロウリー,アレイスター[クロウリー,アレイスター][Crowley,Aleister]
1875‐1947年。イギリスのオカルティスト。「黄金の夜明け教団」に参加、のち脱退して独自の魔術体系“Magick”にもとづく儀礼魔術の実践と教団化に奔走した。その過激な思想と幻視は、同時代の文学者をはじめ、ロックやカルト・シネマの巨匠たちにも影響を与え続けている。現在でもオカルト界のカリスマ的存在で、根強い人気を誇る
榊原宗秀[サカキバラムネヒデ]
1930年生まれ。東京大学文学部卒業
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
15
過去に一度断念したけど再チャレンジ、やっと通読。当然1度では無理だから、何度も読み返す必要極大。易とのリンクが多少助けになる。2023/04/05
シフ子
4
148ク:タロット カバラに関する膨大な論文。ユング心理学の元型 道教 錬金術などに強い類似性をもつことから 系統だてて読める。例えば 元型の要素を持つアーサー王やキリストと同様 救世主は並の人間ではない者から生まれることを指摘。「四月バカ」の風習が愚者のカードに由来することに触れ 「世界は常に救世主を求めるが 理屈では破滅するため 聖なる狂気 つまり霊感を受けた狂人が解決を与える」と言う。「偉大なる愚者」とは 先の父性の神秘に密接な関係がある と述べられているのが特に興味深い。2009/10/18
双樹
3
トートタロットを扱い始めて、随分たってから購入しました。 この本を理解するには、カバラや魔術、占星術についても多少の知識が必要かと思います。 かなり難解ですが、タロットの理解を深めるために、何度も読み返しています。
masudak
2
一部や二部の理論やアテュに関してはカバラ/様々な神話/占星術のオンパレードで100ページ程度進むのでさえどれほど時間かかったことか。とりあえず現時点の知識では理解の範疇を超える。ただし、コート・カード/スモール・カードあたりとなると四大元素、東洋思想が垣間みれて随分読みやすくなる。いずれにしても、一つの理論的な試みとして手元に置いておくには悪くない本だが、読む人を選ぶのみならず、読むタイミングさえ求められる作品だった。2009/07/09
ぽよぽようと
1
やっと通読。すごく時間がかかりました。私はタロットの占い師ではなく一介の神秘学ファン(?オカルトって言いたくないw)ですが精読すればかなり力になると思います。私は根気が足りなくてところどころ意味がわからないまま読み飛ばしたのでいつかまた読みます……。2016/01/23