目次
看板図絵(料理屋;薬屋;烟草屋;嗅ぎ烟草屋・質屋;入れ歯屋 ほか)
物売り図絵(研ぎ屋;理髪屋・猿まわし・豆菓子売り;胡弓売り・玩具売り・鍛冶屋;食用油売り・灯油売り・売卜者;飴細工屋・梅汁売り・靴釘屋 ほか)
著者等紹介
宮尾慈良[ミヤオジリョウ]
演劇学者。早稲田大学・慶応義塾大学講師。文学修士・芸術学博士。早稲田大学大学院文学研究科芸術学(演劇)専攻修士課程修了。East West Centre給費奨学生としてハワイ大学大学院演劇研究科博士課程留学
宮尾与男[ミヤオヨシオ]
近世文学・文化研究者。日本大学講師。文学修士。日本大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程修了
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感想・レビュー
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りんか
2
昭和14年ということは第二次世界大戦の2年前。その頃の中国で見られた看板のスケッチ。売り物そのものや、売り物を象徴する模型など、文字によらない看板が随分と多かったことがうかがえる。後に加えられた注釈ではわざわざ注を付けるほどでもない単語をいちいち解説していたり、かと思えば詳しく説明した方が良いだろうと思われる事柄に対して注が無かったりと行き届かない印象。文化風俗の資料として面白い一冊。2015/10/09
残留農薬
0
北京を中心に、当時の華北の街頭風俗をスケッチしたもの。底本である『支那看板と物売』の題からも分かるように、宮尾は看板のみならず、各業種の行商人に特徴的な格好など相手に視覚的に情報を使えるもの全般に広く関心を抱いていたことがわかる。フルカラー特装版を底本に復刻しているので、見た目に美しく、楽しく読める。イラストに付随する説明文は、復刻に際してやや修正を加えられているように思われるが、やや冗長なきらいも感ぜらるる。2017/05/05