内容説明
地球より彼方に浮かぶ双子惑星サント・クロアとサント・アンヌ。かつて住んでいた原住種族は植民した人類によって絶滅したと言い伝えられている。しかし異端の説では、何にでも姿を変える能力をもつ彼らは、逆に人類を皆殺しにして人間の形をして人間として生き続けているという…。「名士の館に生まれた少年の回想」「人類学者が採集した惑星の民話」「尋問を受け続ける囚人の記録」という三つの中篇が複雑に交錯し、やがて形作られる一つの大きな物語と立ちのぼる魔法的瞬間―“もっとも重要なSF作家”ジーン・ウルフの最高傑作。
著者等紹介
ウルフ,ジーン[ウルフ,ジーン][Wolfe,Gene]
1931年、アメリカ・ニューヨーク生まれ。兵役に従事後、ヒューストン大学の機械工学科を卒業。1972年から“Plant Engineering”誌の編集に携わり、1984年にフルタイムの作家業に専心するまで勤務。1965年、短篇“The Dead Men”でデビュー。以後『デス博士の島その他の物語』(1970)、“The Eyeflash Miracles”(1976)、“Seven American Nights”(1978)などの傑作中短篇を次々と発表、70年代最重要・最高のSF作家として活躍する。その華麗な文体、完璧に構築され尽くした物語構成は定評がある。80年代に入り『新しい太陽の書』シリーズ(全四部作)を発表、80年代において最も重要なSFファンタジイと賞される。現在まで20冊を越える長篇・10冊以上の短篇集を刊行している
柳下毅一郎[ヤナシタキイチロウ]
1963年生まれ。東京大学工学部卒。英米文学翻訳家・映画評論家
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感想・レビュー
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KAZOO
藤月はな(灯れ松明の火)
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kasim