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内容説明
百の怪談とともに楽しむ妖怪のおもちゃ箱。未知の妖怪図像を満載。
目次
怪奇談絵詞
土佐お化け草紙
ばけもの絵巻
蕪村妖怪絵巻
著者等紹介
湯本豪一[ユモトコウイチ]
1950年生まれ。川崎市市民ミュージアム学芸員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
264
編著者の湯本豪一氏は、川崎市市民ミュージアムの学芸員。本書は「怪綺談絵詞」、「土佐お化け草紙」、「ばけもの絵巻」、「蕪村妖怪絵巻」を収める。これらはいずれも江戸期〜明治初期に成立した妖怪絵巻である。それぞれに特徴があって、大いに楽しめる。最初の「怪綺談絵詞」は、集中で最もカラフル。詞書も丁寧だ。珍しい妖怪として、ヲロシヤの人魂、ヘランダの泣夷坊、イギリスの蟻などが登場する国際派である。虎にゃあにゃあもあまり他では聞かない、カワイイ命名の妖怪。なお、ここの轆轤首は、首が身体本体から遊離するタイプ。⇒2025/07/04
★YUKA★
27
ロシアや中国だったり、強欲な僧だったりを妖怪と擬して風刺している絵が多かった。『土佐お化け草紙』が凄く良かった。佐川町本版と堀見家本版が上下に並んでおり、見比べて楽しめた。結構オドロオドロしい絵があって、怖いというより不気味な感じでした(○_○)2015/01/11
芍薬
14
博物館で拝見したものもありましたが、やっぱり地元の地名が出てくると嬉しいものですね。(唐人町とか本当に近所!)微笑ましいのから理解不能な子までいろいろ取り揃えてます。2013/10/17
カヨ
5
妖怪絵巻、以前鳥山石燕の「画図百鬼夜行」は見たことがありましたがこういった物語のように続く絵巻は初めてで新鮮でした。そしてカラフル、もっと墨一色かと思ってましたが「土佐お化け草子」の山父の着物が鮮やかだったり「ばけもの絵巻」は笑顔に愛嬌があったり可愛らしく2014/12/14
紅独歩
5
「今昔妖怪大鑑 湯本豪一コレクション」に引っ張られるかたちで再読。絵に文章を添えた妖怪絵巻によって、百物語仕立てにするという目論見は十分に成功しているとは言い難いが、まず見る機会が得られないであろう肉筆絵巻を手軽に鑑賞できるのがありがたい。特に2Ver.が同時に楽しめる『土佐おばけ草紙』が楽しい。うち一本は土佐藩有力武将がもっていたもので、「幼君夜伽用」と書かれているなんて、かわいらしいじゃありませんか。2013/07/25