内容説明
数度の大戦争を経験した人類は、24世紀、ついに世界国家を実現、高度な科学文明を築くが、核エネルギーの暴発が地球のほぼ全域を焦土と化してしまう。わずかに生き残り、世界再建を果たした人類を襲う火星人の侵略、生物兵器に端を発した疫病の蔓延。度重なる災禍によって肉体的、精神的に退行した人類は、しかし再び進化の階梯を登り始め、地球を脱出して金星や海王星に移住を開始する…。20億年に及ぶ人類の未来史を驚異の神話的想像力で描いて、アーサー・C.クラークらに決定的な影響を与えた伝説的名作。
著者等紹介
ステープルドン,オラフ[ステープルドン,オラフ][Stapledon,Olaf]
1886‐1950。イギリスの作家、哲学者。『最後にして最初の人類』(1930)、『スターメイカー』(37)、『闇と光』(42)など、独自の哲学的思弁と神話的想像力に満ちた壮大な宇宙年代記を発表し、絶賛を浴びる
浜口稔[ハマグチミノル]
1953年、沖縄県生まれ。明治大学理工学部教授
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