内容説明
沢庵和尚のいくつもの顔…柳生宗矩や十兵衛、宮本武蔵に剣禅一如の奥義を伝える禅僧。大徳寺一五三世を三日で辞し、流罪をも恐れず筋を曲げぬ反骨の人。トラを素手で手なづけ、家光を驚嘆させる大胆不敵さ。心にしみる法話の名人―沢庵和尚の全貌をあかす88話。
目次
1 剣と禅(剣禅一如の極意;千の手が自在に動く千手観音 ほか)
2 安心への道(縄と蛇;焼いても業は残る ほか)
3 話の宝箱(怖じ気づくな、決断だ;われ人を捨てず ほか)
4 「孝」のすすめ(身の保身、心の安心;気の本質 ほか)
5 夢(沢庵流される;弟への手紙 ほか)
著者等紹介
牛込覚心[ウシゴメカクシン]
昭和15年(1940)東京・浅草に生まれる。昭和45年、牛次郎の筆名で作家としてデビュー。昭和56年、野性時代新人文学賞受賞。昭和61年、臨済宗妙心寺派医王寺にて出家得度。同寺学徒。平成元年、静岡県伊東市に、転法輪山願行寺を建立、開山。平成8年、願行寺、文部大臣認証の単立寺院となり、管長兼住職となり現在に至る
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