内容説明
わが国の対米外交を切啓いた幕末老中首座・佐倉藩主、堀田正睦の実像に迫る。
目次
堀田家の祖たち
佐倉藩主となり、藩政改革を達成
老中を三年で辞任、藩政に戻り財政と士風を改める
佐藤泰然と佐倉順天堂
在藩中の内外政治情勢
老中再任、外国事務取扱となる
堀田外交の展開とその用兵
ハリス出府問題と入府への対応
ハリス、将軍に謁し、大統領親書を呈す
日米修好通商条約交渉
安政五年正月、波瀾の破局を迎える
条約勅許の失敗と将軍継嗣問題
堀田の帰府と井伊大老の出現
堀田と井伊の友情
日米修好通商条約調印と、堀田正睦の死まで
著者等紹介
土居良三[ドイリョウゾウ]
1921年(大正10)、東京生まれ。1944年、東京帝国大学法学部政治学科卒業。43年、在学中応召、横須賀第二海兵団入団。44年、海軍経理学校卒(短現11期)。45年、復員。1950年~68年、片倉工業株式会社勤務。68年~91年、株式会社テキスタイル・コンサルティング代表取締役。主著書に『咸臨丸海を渡る』(未来社、第六回和辻哲郎文化賞受賞)など
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