スタニスワフ・レムコレクション<br> 主の変容病院・挑発

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スタニスワフ・レムコレクション
主の変容病院・挑発

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  • サイズ A5判/ページ数 442p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336045041
  • NDC分類 989.83
  • Cコード C0397

内容説明

友人との再会から、青年医師ステファンは、煉瓦塀に周囲をかこまれ、丘の頂に屹立する、ビェジーニェツのとある病院に勤務することになる。そこ、「主の変容病院」では、奇怪な精神と嗜好を有する医師と患者たちが日々を営んでいた。彼らに翻弄されるステファンだったが、やがて病院は突如姿を現したナチスによって占拠されてしまう。次々と連行される患者たちを前にステファンの懊悩はなおいっそう深まっていき…レムの処女長篇『主の変容病院』のほか、ナチスによるユダヤ人大虐殺を扱った架空の歴史書の書評『挑発』や『二一世紀叢書』など、メタフィクショナルな中短篇5篇を収録。

著者等紹介

レム,スタニスワフ[レム,スタニスワフ] [Lem,Stanislaw]
1921年、旧ポーランド領ルヴフ(現在ウクライナ領)に生まれる。クラクフのヤギェウォ大学で医学を学び、在学中から雑誌に詩や小説を発表し始め、1950年に長篇『失われざる時』三部作を完成(第一部が『主の変容病院』)。地球外生命体とのコンタクトを描いた三大長篇『エデン』『ソラリス』『砂漠の惑星』のほか、『金星応答なし』『泰平ヨンの航星日記』『宇宙創世紀ロボットの旅』など、多くのSF作品を発表し、SF作家として高い評価を得る。2006年に死去

関口時正[セキグチトキマサ]
1951年、東京生まれ。東京大学卒。1992年から2013年まで東京外国語大学でポーランド文化を講じた。現在、同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

37
「ソラリス」のスタニスワフ・レムのデビュー作というのを新聞の書評で知り、読んでみた。SFではなく、ナチスが押し寄せて来つつあるポーランドの精神病院が舞台。様々な医者や患者たちとの出会いが、未知なるものたちとの出会いのように展開する。未知との遭遇だ。2017/10/15

おおた

23
レムをSFファンだけに独占させるのはもったいない。本書では若い医師が偶然に精神病院で働くことになり、患者たちと狂気の狭間で交わす対話の哲学的なところがまずおもしろい。裏ではナチスの足音がひたひたと近づいてきており、いざ疾風怒濤の暴力が吹き荒れると崇高な思想は跡形もなく消し飛んでしまう。圧倒的な暴力は危うく均衡を保つような素晴らしいものごとを全て破壊してしまう。主人公は精神科医という戦争に関わらない職業で、ユダヤ人でないのに大きな悲劇の前に打ちひしがれます。わたしたちにも無縁と言えない時代になりました。2017/09/26

garth

17
「未来の知識をバレないように人に伝えるには…そうだSF仕立てで書けば誰も信じねーぞ!」とかしれっと書いて『無敵』そっくりの未来戦争絵巻を書くレム…やっぱこの人って未来人なのかもしれん。2017/08/23

∃.狂茶党

16
『主の変容病院』レムの文学作品、戦時中を描く。 総合的な文学への関心があったのかな。 情報量が多い。 十九世紀から二十世紀初頭の大文学を踏まえての戦後文学って意識があったんじゃないのかな。 局地的な事柄から世界を捉えるそういった野心を感じる。 レムにしては血の気が多いというか、感情的だ。 漫画のようにグロテスクな現実は、時代設定が要求する通りに、過酷な終極に向かう。 最終章には冥界との文字。 2023/06/30

roughfractus02

4
作者が戦争を語るとSF的雰囲気をまとう。ただし、このSFは常に現実を指示し、その現実は、形を変えて現れるジェノサイドを指示する。精神病院を舞台とした『主の変容病院』でのちぐはぐな対話や政治論議の中には、言葉の届かないホロコーストが宇宙の深淵さながら広がり、その深淵は架空の書評『挑発』での存在しない書物の形をとり、『二一世紀叢書』では、確率論的なランダム宇宙と見なされる。そしてこのジェノサイド的現実は、人工知能と人間知能の差もなく、戦争から人間も消えた未来に「逆さま」の進化を遂げた社会システムの姿に変わる。2018/12/23

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