金枝篇―呪術と宗教の研究〈2〉呪術と王の起源〈下〉

金枝篇―呪術と宗教の研究〈2〉呪術と王の起源〈下〉

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  • サイズ A5判/ページ数 378,/高さ 23cm
  • 商品コード 9784336044938
  • NDC分類 389
  • Cコード C0339

内容説明

オークの崇拝とウェスタの不断の火が問いかける樹木と火の普遍的な崇拝、神々の結婚に隠された意味、王政時代のローマの継承の掟…。ネミの“森の王”の謎を追究する旅はヨーロッパ文明の礎と出逢う。

目次

自然各部門の王
樹木崇拝
現代ヨーロッパにおける樹木崇拝の遺風
植物への性の影響
聖なる結婚
ローマとアルバの王
王の火
火鑽り
父なるユピテルと母なるウェスタ
不断の火の起源
古代ラティウムにおける王国の継承
聖ジョージとパリリア
オークの崇拝
ディアヌスとディアナ

著者等紹介

フレイザー,J.G.[フレイザー,J.G.][Frazer,James George]
1854年スコットランド、グラスゴーの裕福な家庭に生まれる。グラスゴー大学卒業後、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジに進み、民俗学・神話学を修める。1879年同カレッジのフェロー、1907年にはリヴァプール大学の教授となり、イギリス最初の社会人類学の講座を担当。また、パウサニアスなどギリシア・ローマの古典の翻訳・考証研究にも力を注ぐ。1941年没

神成利男[カンナリトシオ]
1917年秋田県に生まれる。朝鮮総督府鉄道局や大蔵省財務局に勤務。1959年頃から本書の翻訳を始める。1970年退職と同時にアイヌの里二風谷に移住。1991年に死去

石塚正英[イシズカマサヒデ]
1949年新潟県生まれ。1981年立正大学大学院博士後期課程満期退学。立正大学文学部講師、東京電機大学理工学部講師を経て、現在、東京電機大学大学院理工学研究科教授(文化史学・歴史知学専攻)。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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てれまこし

4
上下巻を通じて、日本に関する記述の多くは雨乞いに関するものであって、皇室に関するものは少ない。だが、日本の神話や慣習に似たものが世界各地にたくさんあることはあまりにも明白。例え皇室の起源や王殺しについて何も書かれてなくとも、それだけで「危険思想」とされるに十分だ。過去に遡れば遡るほど純粋な日本が現われるというナショナリズムに真っ向からぶつかる。むしろ、過去に遡れば遡るほど日本の固有信仰は固有ではなくなってしまう。日本人は「人類」というものに溶け込んで消えてしまう。この破壊力はマルクス主義どころの話じゃない2019/08/19

Hiro Iwatani

0
野生人が自然に直接働きかけようとして特定の行動(儀式)をしたことが、祭りの起源であり、本来の目的なのでしょう。2016/12/19

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