目次
戦争裁判の意義
文明の冒涜
主な争点
世紀の大論争―平和に対する罪の管轄問題
審理状況
証拠物語
判決批判
天皇問題
アメリカ人弁護人団
インドの哲人パール判事
荒木被告の見識
解脱した東条被告
大川博士の名演技
マッカーサー元帥論
東京裁判の反省と将来への希望
著者等紹介
菅原裕[スガワラユタカ]
明治27年(1894)長崎県に生まれる。明治大学法科卒。東京弁護士会会長、法曹政治連盟副理事長等を務める。昭和21年からの「東京裁判」で元陸軍大将荒木貞夫弁護人として法廷に臨んだ。昭和54年9月逝去
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感想・レビュー
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こまったまこ
11
著者は東京裁判の荒木貞夫の弁護人。東京裁判の不法と欺瞞を指弾し国民に占領政策の実情を知らせようとしている。本書は日本の独立回復後の昭和29年に上梓されようとしたが吉川英治の勧告により昭和36年に公刊された。解説にもあるが独立後直ぐに公表すべきだったと思う。占領軍は報道操作をし「日本が悪い」と自虐心を植えつけ東京裁判も国際法的には違反なのに正当化し他国の憲法を勝手に変えさせてしまった。本書が早く世に出ていれば独立後に直ぐにでも日本人の手で憲法を作成できたし戦犯にされた人達の名誉も回復できたのではと思った。2016/01/28