内容説明
明治の三大疑獄の一つといわれる尾去沢銅山収奪事件は、時の明治高官(井上馨)を弾正台に呼び出した事件であった。本書は、裁判記録をまとめた『村井研意録』を補完する史料集で、「盛岡市先人記念館」に寄贈された村井家史科の中から主に書簡313点を中心に解読を行なっている。
目次
第1部 商業関係(安宅登始末書;安宅登書簡;あつまや仁兵衛書簡 ほか)
第2部 裁判関係書類(裁判証拠書類第一号;長崎屋覚書;銅山方覚 ほか)
第3部 鍵屋私信(岩手県よりの賞状;岩手県よりの任命;加瀬とみ書簡 ほか)