芳年妖怪百景

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  • サイズ B5判/ページ数 98p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784336042026
  • NDC分類 721.8
  • Cコード C0071

出版社内容情報

現代アートにも大きな影響を与えつづけている月岡芳年の妖怪画・幽霊画をオールカラーで収録。妖怪画の古典《新形三十六怪撰》全図をはじめ、70余点収載。

目次

幽霊之図
宿場女郎図
新形三十六怪撰(目録;貞信公夜宮中に怪を懼しむの図;さぎむすめ;武田勝千代月夜に老狸を撃の図;大森彦七道に怪異に逢ふ図 ほか)
平清盛炎焼病之図
豪傑奇術競
月百姿大物海上月
月百姿源氏夕顔巻
月百姿吉野山夜半月
英名二十八衆句妲妃の於百
一魁随筆朝比奈三郎義秀〔ほか〕

著者等紹介

悳俊彦[イサオトシヒコ]
1935年生まれ。洋画家。国際浮世絵学会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

288
遅れてきた幕末、あるいは文明開化の近代が糊塗しようとした江戸の暗部、そうしたものが凝縮されたのが月岡芳年である。「幽霊図」の持つ怖さと妖艶さの混在。日高川を渡らんとする清姫の凄艶。近代と王朝が混在する夕顔。構図もまた時に極めて大胆である。例えば「月百姿 大物海上月」。あるいは奥州安達が原のサディズム。それは本来グロテスクな構図でありながら、美に昇華させる芳年の絵。近代に咲き残ったアダ花と言えば、そうには違いない。2024/04/05

大粒まろん

23
不気味で繊細。生々しくて美しい。バランスの優れた怪画。心眼を持つものにしか描けない声を放っている。人間はやはり怪なのだ笑。2024/06/14

とんかつラバー

11
妖怪というと動物や物が擬人化されたものが多いが、芳年の描く妖怪は、元は人間だったのに内からの感情で変化したものが多い(清姫とか)幽霊の絵などは実物を見たら夜うなされそうである。元々猟奇的な雰囲気が得意な絵師だが、山姥が妊婦を逆さ吊りにして食おうとしてる絵、怖すぎるー!!2023/04/04

m

7
これは面白い。月岡芳年はよく「血みどろ絵の画家」や「狂気の画家」などとマイナスイメージで語られることが多いが、私は好きだなぁ。分かりやすいところが良い。「芳年武者无類 平忠盛」の老僧や「鍾馗夢中捉鬼之図」の小鬼など、じーっと眺めているとだんだんと可愛らしく思えてくる。武者絵は衣装が絢爛豪華で細部にまで目が行く。他の絵も見てみたい。2017年200冊目。2017/09/12

遠藤三春

7
以前出雲に行ったときに、「日本略史 素戔嗚尊」のクリアファイルを買ったんだが、この画集見て、作者が芳年だと知りました。線のタッチが似てた。てゆうか上手いなあ。線とか構図とか、色使いとか。デスノ時代の小畑健絵系統だ笑。血みどろ絵や妖怪画を得意としていたらしいが、「精神に異常をきたした画家」と言われてしまっていたらしい。あらら。それでも「小町桜の精」とかめちゃめちゃ綺麗です。2012/07/04

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