内容説明
１８３０年の「エルナニ」上演に伝説的な真っ赤なチョッキで駆けつけ、ロマン派の闘士として活躍したゴーチエは、「若きフランス」の旗手だった。俗物小市民とお堅い古典派を笑いとばし、奇抜な身なりで世人の顰蹙を買った自らとその仲間の奇矯な生活も俎上に載せて描くユーモア短編集。短編６編収録。本邦初訳。
感想・レビュー
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うずまき
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多少は解説なんかでチラリとは触れてあるけれど、これはたぶん時代背景の知識があった方が理解しやすいんじゃないかしら。そうでないと、ただの変わった若者の集団になってしまう。というか変わった若者の集団だとは思うけど（笑）でもただ読むだけでも皮肉っぽいユーモアに満ちあふれてて面白いか。なにしろ諧謔小説集・・・。序文からして効きすぎてる。ゴーチエの若い頃の作品って事もあって、実に斜に構えた若者が書いたって感じがヒシヒシと伝わってくるわ。2009/10/02
