感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
47
初ノックス。かなりのパズラー小説。駆け落ちゲームという車の追いかけっこレースでへんてこな状況だが大真面目(サイロ「動物のお医者さん」にもあったような・・・牛がいて)道具、伏線(参照付きで丁寧)、キャラクター(特に探偵を務める夫婦及び友人の刑事)、複雑な手口に結末とかなりの皮肉が効き過ぎた1冊。解説、めっちゃわかりやすい!2025/07/26
本木英朗
14
英国の黄金時代本格ミステリ作家のひとりである、ロナルド・A・ノックスの長編のひとつである。俺は2000年・08年に二回、読んでいた。イングランドとウェールズの境界線、ラーストベリで開かれたハウスパーティで、車を使った、追いかけっこ〈駆け落ち〉ゲームが行われた翌朝、邸内に建つサイロで、窒息死した死体が発見された――という話から始まる。3回目であるがぜんぜん分からなかったので、本当に超凄かった!の一言である。さすがは作者でありますなあ! また解説を書いている真田啓介氏もお忘れなく!! 大満足でした。2025/09/07
ホームズ
8
再読。やはりノックスの小説ってどうも読みにくい感じがする。内容はまあ可もなく不可もなくと言った感じですかね(笑)確かに伏線とかも張ってあって最終的に丁寧に説明してくれてるんですけどね。話が面白くないのと結末がね~(笑)2011/03/02
schizophonic
7
大量の極め細やかな伏線、ひねくれたプロットが絡みあった、まったく無駄なところなんてないような練りこまれた作品。それでいて、語り口は余裕。結末に至る過程でも、おかしな手がかりにニヤリとしたり、ブリードンの論理遊戯に酔いしれたりと楽しませてもらいました。2011/03/07
timeturner
6
トリックは凝り過ぎというか机上の空論めいていてリアリティがない。でも、読んでいる間は心地よかった。ノックスらしい呑気な雰囲気や、アイロニーに満ちた笑い、小気味よい会話など、ミステリー以外の部分で充分に楽しませてもらったから。2024/03/23