Contemporary writers<br> チェゲムのサンドロおじさん

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チェゲムのサンドロおじさん

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  • サイズ B6判/ページ数 441p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336039576
  • NDC分類 983
  • Cコード C0397

出版社内容情報

豪放磊落な主人公サンドロを中心に、旧ソ連、黒海沿岸の国アブハジアの人々の生活と文化をユーモラスに描いた破天荒な物語。「アブハジアのガルシア=マルケス」の代表作。

著者紹介
ファジリ・イスカンデル (ファジリイスカンデル)
1929年生まれ。グルジアのアブハジア自治共和国の小説家・詩人。アブハジアを舞台とした作品をロシア語で書き続けている。

浦雅春 (ウラマサハル)
1948年生まれ。早稲田大学大学院露文科博士課程中途退学。東京大学大学院総合文化研究科教授。訳書にゴーゴリ『鼻・外套・査察官』(光文社古典新訳文庫)、 『チェーホフ傑作短篇集』(河出文庫)などがある。

安岡治子 (ヤスオカハルコ)
1956年生まれ。東京大学大学院露文科博士課程単位取得退学。東京大学大学院総合文化研究科教授。訳書にアルセニエフ『デルス・ウザラ』(小学館)、ドストエフスキー『地下室の手記』(光文社古典新訳文庫)などがある。

内容説明

豪放磊落な主人公サンドロと公爵夫人との恋の顛末をめぐる表題作のほか、旺盛なる小男マラートの女性遍歴「おお、マラート!」、正体不明のエンドゥール人の秘密「略奪結婚、あるいはエンドゥール人の謎」など、架空の村チェゲムを舞台に、黒海沿岸の「南国」アブハジアに生きる人々の暮らしを、甘やかな記憶とともにユーモラスに描きだした7つの中短篇集。

著者等紹介

イスカンデル,ファジリ[イスカンデル,ファジリ][Исканд´ер,Фаз´иль Абд´улович]
1929年、旧ソ連黒海東岸の共和国アブハジアのスオミに生まれる。モスクワのゴーリキー文学大学を卒業後、一時新聞社に勤める。1950年代に詩人としてデビュー。60年代からは小説も書き始め、新種交配の家畜をめぐって繰り広げられる荒唐無稽な喜劇『牛山羊の星座』(66)や、少年チークを主人公に、アブハジアの風変わりな人々の暮らしを描いた自伝的作品『チークの一日』(71)『チークの弁明』(78)を執筆

浦雅春[ウラマサハル]
1948年、大阪府生まれ。早稲田大学大学院博士課程単位取得退学。現在、東京大学教授

安岡治子[ヤスオカハルコ]
1956年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。現在、東京大学助教授
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

black_black

13
ほのぼのとしたタイトルの短編集。ロシアの影響が強いアブハジアを舞台とした内容だが、タイトル通りのほのぼのとした物語だけでなくかなりバラエティーに富んだ作品が多く面白かった。特に宴の席でスターリンと相見えるシーンの緊張感あふれる描写が素晴らしい「ベルシャザルの饗宴」と動物のラバが愚痴っぽく自分語りをする「老ハブクのラバの話」が強く印象に残った。国書刊行会「文学の冒険シリーズ」叢書の1冊。同シリーズの他の本にも手を伸ばしたくなった。2024/12/17

gogo

12
コーカサスの黒海沿岸、アブハジア地方を舞台とした小説。主人公のサンドロは豪傑漢で愉快な物語が展開する。本書で描かれるアブハジアの風土は温暖かつ豊かで、ワインなど美味しい食物を育み、心温かな人々を住まわす、まるで桃源郷だ。一方で、所々にグルジア、トルコ、ロシアなどの周辺民族に翻弄された歴史や、ソ連時代の粛清と連行も顔を覗かせ、暗い影を落とす。アブハジアでは今日まで紛争が続くという。今まで全く関心のなかったこの地方のことが俄然気になる。2015/06/08

きりぱい

12
面白かった~。公爵夫人の愛人だったり、舞踊団の踊り手だったり、豪快というかずるがしこいというか、サンドロおじさんの逸話は尽きない。スターリンらが集う饗宴の話は緊張感でも読ませ、ラストがまた・・。とりわけよかったのは仔馬ラブなラバの語りで、これなど本当に可笑しくて、ラバにすっかり同調して気がついたらほろり。なのにまだまだ荒唐無稽な話は続く。他民族に脅かされ続けた歴史を持つ国アブハジアを舞台に、政治への風刺も挟みつつ、地方で息づく人々と暮らしが、とにかく豊かで読んでいて楽しい物語だった。2012/09/27

ヘラジカ

11
2013年に必ず読むと決めた目玉作品3冊のうちの1冊。過剰かと思われるほど期待していたが、それを裏切らないばかりか遥かに上回る面白さだった。アブハジア(恥ずかしながらこの国の存在自体この本で初めて知った)のチェゲム村のサンドロおじさんを主軸においた連作形式なのだが、語り手がころころと変わって、語られる話も予測不能な広がりを見せる。自身が語ることもあれば、友達や妹が語ることもあり、それだけならまだ普通なのだが、途中さも当然とばかりに父親が飼っているラバまで語りだすのだからたまらない。(コメントへ)2013/11/24

kozy758

9
本作で初めてアブハジア文学を読んだ。アブハジア人の素朴で独特のしきたり、道徳はおおらかで純朴な感じが伝わってくる。『おお、マラート!』が愉快で特に楽しめた。こりない人マラートだ。2015/05/07

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