文学の冒険<br> パタゴニア・エキスプレス

個数:

文学の冒険
パタゴニア・エキスプレス

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

  • サイズ A6判/ページ数 219p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784336039569
  • NDC分類 963
  • Cコード C0397

内容説明

日曜日ごとに教会を「襲撃」した祖父との思い出に始まり、独裁政権下の祖国を逃れ世界各地を経巡った日々、そして、うそつきガウチョや天才科学者たちの待つ「世界の南の果て」パタゴニアへの帰還の旅…。新しいラテンアメリカ文学の旗手として、ヨーロッパでも絶大な人気を誇る作家が描くユーモラスで感傷的なトラヴェローグ。

目次

第1部 どこでもない場所への旅
第2部 往きの旅
第3部 帰りの旅
結び 到着

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

167
セプルヴェダはチリ生まれの作家。本書は彼の自伝的な要素を持つ作品。著者は、幼少期から祖父の影響もあって、やがて共産主義青年同盟に参加。ピノチェトの軍に捕らえられ900日余りの投獄生活を送る。そこから、「どこでもない場所への旅」が始まる。いわば亡命の文学ともいうべきもの。彼は、本質的にはアナーキストだろう。また、同時に汎南米主義者でもあるのだが。南米大陸の南端(地図でいえば細くなるあたり)に位置するのが「地の果て」パタゴニア。そこを飛行機で移動してゆく果てしない旅は、スケール感と空無感が共に漂うかのようだ。2014/12/29

どんぐり

87
チリ生まれの作家セプルベダ3冊目は、司馬遼太郎風にいうなら「パタゴニア素描」。南米大陸の南端、アルゼンチンとチリの2ヵ国にまたがる南緯40度以南の地方をパタゴニアという。1520年にマゼラン、1832年にダーウィンが上陸した地。1913年にブッチ・キャシディとサンダンス・キッドが腕のいい大工としていくつかの小屋を建てている。1973年の軍事クーデター以降、百万以上のチリ人が細長い病んだ国をあとにした。セプルベダはこの地で2年半余り獄中生活を送り、1980年にドイツへ出国した。→2023/04/26

サトシ@朝練ファイト

52
細かい事はおいといて、普段馴染みのない地名や人名が出てくる作品もいいね。可能な限り文学の冒険シリーズ作品を読み進めて行きたいです。2014/04/28

maja

18
何気なく描かれているように感じるエピソードは滑稽に感じられるような話も、素敵な話も、恐怖も、独特な静けさを持っている。著者は南米の地を転々と移動する。独裁政権下の祖国を後に彷徨する。自由を手に入れた著者がアンダルシアにある自分のルーツの地マルトスに向かう最終章。祖父との約束の地に立ち、大叔父に会う。「おまえはわしの兄貴か?」の言葉に、込みあげてくるものがあり胸がつまる。2019/06/09

かもめ通信

18
独裁政権下で反体制活動家としてとらえられ、拷問を受けたこともあるという著者の自伝的短編集。決して明るいトーンではないのだが、陰鬱な雰囲気はまるでなく、全編を通じて甘く切ない香りさえ漂う。元アナーキストの祖父の影響を受けて育った少年からはじまって、南米各地の放浪時代、ようやく帰国の許可が出てパタゴニアに腰を落ち着けるまで、そして祖父のルーツをたどる旅。飾らないごく自然な筆運びでありながら、完璧なまでの歌い上げられた「物語」に、閉じたばかりの本を、思わず胸に抱きしめてしまう、そんな1冊。 2014/05/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/48304
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。