感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
46
「帽子から飛び出した死」のワトラス大佐、マダム・ラプール再登場。・・・いや、そんなキャラだったんかいオマエラ!?孤島、霊媒、不可解な主人の毒殺、壁と天井の足跡、海に沈んだ財宝、謎の密室全裸死体、そしてもったいぶった奇術師とまさかの真相以上のオチと大盤振る舞い。ガヴィガン警視の脳の血管心配になるわ・・・(そりゃ最後ニッコリ)。「誰かの見た悪夢」の醍醐君みたいに「どいつも、こいつも!」言いたくなること請け合いの展開である(正直謎解きより解決後の方が印象強いだろ)。警視にタタルさん会わせたらどうなる(やめろ)?2025/06/05
ホームズ
4
『天井の足跡』というタイトルなのにあまり足跡が関係ないというのは微妙な感じですね。全体として分かりにくい感じです。最終的には話がゴチャゴチャしてしまってまとまりがなくなってしまったような気がします。グレート・マーリニのシリーズでなければ破棄してしまう可能性が高かった本ですね。2011/02/27
ホームズ
2
グレート・マーリニシリーズ。『帽子から飛び出した死』に続きワトラス大佐とマダム・ラプールが登場。 青酸を飲み死んでいた被害者。現場の天井には誰かが歩いたと思われる足跡が。続いて起きた火事、身元不明の遺体発見。ギャングのボス。 色んな人間に容疑をかけまくるガヴィガン警視(--;)ちょっと混乱しちゃうかな(--;) 事件の捜査にエラリー・クイーンやファイロ・ヴァンス、ネロ・ウルフが興味をしめしてるって話があったのはサービスかな(^O^)2008/08/12
kanamori
1
☆☆★2013/10/02
yunomi
1
容疑者全員がそれぞれの思惑を抱き、その行動が事件をより複雑化させている、という仕掛けになっているので、非常にガチャガチャした構成なのだが、軽快な文章と波乱万丈の展開で最後まで読ませる。ロースンの書く探偵小説は全体的な完成度の高さを求めるより、ハッタリの効いた趣向を楽しむ方が良いのだろうが、本作はその中でも出来の良い方。2011/09/11