内容説明
死体の額には鋭い角で突かれたような痕があった。衆人環視のなか行なわれた謎の殺人。伝説の一角獣の仕業なのか。フランスの古城を舞台に、稀代の怪盗、警視庁の覆面探偵、HM卿が三つどもえの知恵比べを繰り広げる傑作本格推理。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホームズ
16
今回はケン・ブレイクが語り手。確か『黒死荘の殺人』では婚約者がいた気がしたけど、こちらではまた別に恋してる。情報局員に成り済ますとか中々驚きの行動でヘンリー卿もゴタゴタに巻き込みと序盤は面白かった。快投と警部の対決がイマイチだったのが残念2007/07/24
miroku
12
怪盗が軽率に見えるのが難点かな・・・。舞台劇のような味わいのある作品だ。2012/11/29
タカラ~ム
11
国書刊行会の『世界探偵小説全集』第4巻。ジョン・ディクスン・カーがカーター・ディクスン名義で発表したヘンリーメリヴェール卿(H.M)シリーズの一冊。嵐で閉ざされた古城で起きる殺人事件。神出鬼没の怪盗フラマンドと彼の逮捕に執念を燃やすガスケ警部の対決という緊張感の中でH.M卿は事件をどう解決するのか。初読みの作家、初読みのシリーズだったがそれなりに楽しめた。2020/06/07
雪紫
5
怪盗というとコナンのキッドが思い浮かぶタイプなため、怪盗フラマンドにたいしては単なる殺人者としてマイナスイメージしか抱けなかった。殺人トリックの手際の良さ、ケンが疑われる展開にははらはらとしたものの、凄くややこしい話だった。
yi120
5
序盤はコージー、段々バカミス?館の中の事件が起こった状況、人々の立ち位置、そして最後の種明かしも長すぎて、分かり辛かった。まあこれは読み手の理解力不足かもしれないが。2017/04/12