世界探偵小説全集<br> Xに対する逮捕状

世界探偵小説全集
Xに対する逮捕状

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  • サイズ A6判/ページ数 414p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336036735
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

内容説明

劇作家ギャレッドが喫茶店でふと耳にした会話は犯罪計画を暗示していた。わずかな手がかりをもとにゲスリン大佐が姿なき犯罪者に追る。論理的な展開と息詰まるサスペンス。クイーンらが推賞した名作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タカラ~ム

10
国書刊行会の『世界探偵小説全集』第3巻。喫茶店で偶然耳にした会話から、アメリカ人劇作家のギャレットは何か犯罪が計画されていることを感じる。警察には相手にしてもらえなかったが、アントニー・ゲスリン大佐は彼の話に興味を持ち、調査を開始する。次第に明らかになる犯罪者の姿と計画の全貌。関係者が殺され、ギャレットも襲われて負傷する。中盤からラストの展開、映画のアクションシーンを彷彿とさせるスピード感。本格ミステリとはひと味違うスリリングなストーリーで読者を惹きつける。書店での入手は難しそうなので図書館でぜひ。2020/05/23

bapaksejahtera

9
有閑階級の探偵が読者も欺く推理を働かす部類の本は嫌いなので、本作も初めは読了放棄も考えたが、畳み掛ける展開に段々に引き込まれた。米国人の劇作家が自作脚本のロンドン公演に合わせて来訪。思いがけず犯罪を疑わせる会話を耳にして警視庁に駆け込む。当初は相手にされなかったが、名探偵がこれを耳にしてから犯罪への強い疑いが明らかになり、さらに劇作家が何度も命を狙われる事態となるに至る。最終的には凶悪な誘拐事件が現実のものとなり辛くも事件は解決する。1938年作であるが米国犯罪捜査に対する英国の遵法性の強調が微笑ましい。2021/11/08

のざきち

3
偶然耳にした会話をきっかけに、後半から物語が俄然スピーディに進みクライマックスへと…再読ながら、楽しく読むことができました。2019/05/10

3
むむ、面白かった!物語は、ロンドンのとある喫茶店で、劇作家であるアメリカの青年ギャレットが、偶然隣りに座った2人の女性達が犯罪を匂わせる密談をしているところを聞いてしまうことから始まります。ギャレットは、なんとか犯行を未然に防ごうと警察や知人に相談をするのだが、真剣にとりあってくれる人は誰もいなくて・・・。まるでヒッチコックの映画を見ているような気になる作品でした。しかも、この作家さんてあの児童文学のジョージ・マクドナルドのお孫さんだとか!「ふんわり王女」大好きです!てか、ほんとこのシリーズ外れがないわ。2015/03/29

yunomi

3
本格ミステリというより、サスペンスの要素が色濃い。曖昧な手掛かりから徐々に網を絞っていく手筋や、名探偵ゲスリンの推理方法からドイルの「技師の親指」や「赤毛連盟」を長編のプロットに仕上げたという印象。2010/04/03

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