感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
246
【感想は「道成寺現在蛇鱗」のみ】作者は浅田一鳥と並木宗輔の共作。全五段からなる時代浄瑠璃。寛保2(1743)年豊竹座で初演。時は、宝亀八年。奈良時代の末期、光仁天皇の御代である。劇の全体は妾腹の他戸皇子と山の部の親王との皇位継承争いに、重臣たちの思惑が絡むというのが主筋。その第四段に安珍・清姫の伝承が置かれている。この段は主筋からは離れた恋の物語(それはひとえに清姫のだが)。概ねは伝承通りに展開し、清姫は日高川で蛇に変身する(いわゆる川渡り型である)。ただ、そこからの展開に独自の工夫がなされていて、⇒2025/01/30
チャチャチャ坊主
1
道成寺現在蛇鱗が読んでみたくて手を出しました。浄瑠璃に慣れていなくて目当てのお話しか読めていませんが、とてもテンポがいいものなんですね。清姫の葛藤と蛇になる描写がやるせなさを感じさせてとても良いです。浄瑠璃の公演は…流石にないですかね…2019/04/26
-
- 和書
- SP 角川文庫