日本幻想文学集成 〈5〉 谷崎潤一郎 谷崎潤一郎

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日本幻想文学集成 〈5〉 谷崎潤一郎 谷崎潤一郎

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  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784336032157
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0393

出版社内容情報

谷崎潤一郎 著
松山俊太郎 編

西湖の畔に建つ白壁をめぐらした不思議な別荘。この邸で歓楽の道具とされていた美しい奴隷たちは、主人の奇妙な生活を語り出す……(「天鵞絨の夢」)。他に、謎の館に住む男の物語「鶴唳」等5篇。

著者紹介
松山俊太郎 (マツヤマシュンタロウ)
1930年東京都生まれ。インド学者、幻想文学研究家。英語やサンスクリット語の他、フランス語やアラビア語などにも堪能な「異能の人」。女子美術大学教授、國學院大學講師、多摩美術大学講師、美学校講師などを歴任。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

65
個人的に江戸川乱歩作品と谷川潤一郎作品は、無聊に対するアプローチが違うと思っている。前者は秘して淫するが、後者は自分が抱えた秘密を隠することができずにあっぴろげにしようとする。だからこそ、「秘密」はその考えを裏付ける作品だと私は思う。それにしても何度、読んでも男の無粋さに溜息。本当に野暮な事。「人魚の嘆き」は改めて読むと西洋文化への憧れが色濃く、反映されていて苦笑せざるを得ない。個人的には残酷だからこそ、妖美な御伽噺である「天鵞絨の夢」が好き。「鶴唳」は現在ならば、そうなるべきは不実な父親の方だろう。2021/12/10

loanmeadime

13
「秘密」「人魚の嘆き」「天鵞絨の夢」「鶴唳」「夢の浮橋」の5作を収録。インド学者の松山俊太郎氏の解説にあるように、編纂の意図は「夢の浮橋」を中心に据えてあったようです。下鴨五位庵を舞台にぬめぬめと続く糺と継母の奇妙な関係は一線を越えたかどうか、という下衆な関心を冷たくあしらって、彼我の境界をあやふやにしながら過ぎて行きます。そういう二重性は「秘密」の女装した主人公がかつて関係のあった女の美に嫉妬しつつ、それを愛するという心理に共通するものかと思います。2023/04/25

葵衣

12
幻想的で美しい光景に溢れていた。これぞ幻想文学集成。満足。2019/10/11

hgstrm2

2
収録作品は傑作ぞろい。ここ数年、谷崎からは離れていただけに感動もひとしお。あまりにも豪奢な日本語に幻惑される。松山俊太郎の解説がまた秀逸で、作品の骨格が浮かび上がるかのよう。ここに描かれたゆるりゆるりとした幻想性は、要するに母胎を理想の状態として世界が描かれているということなのだろう。「天鵞絨の夢」でそれはあからさまだけど、「夢の浮橋」においては一見なんということのない家庭の話を描いているようでその実、というのが恐ろしくもあり。例えば久生十蘭などとはまた違った意味での凄みに圧倒される。2021/10/08

relaxopenenjoy

2
「天鵞絨の夢」「鶴唳」のみ。「秘密」「人魚の夢」「夢の浮橋」は既読。タイトルに惹かれてずっと読みたかった「天鵞絨の夢」。未完の大作らしい。杭州の美しい湖畔に佇む竜宮城のような美しい舘、主とその美しい妻、彼らに仕える使用人、奴隷たち・・・。秘密の小部屋から仰見た天窓は夢のように美しかろう。「鶴唳」も短編だが良かった。このどうしようもない男がいかにも谷崎作品らしい。解説がまたとても興味深かった。解説の「夢の浮橋」の部分は論文のように固く、格調高く、深い。当書籍の表紙の絵は人魚だが、中公文庫版の挿絵の方が好き。2017/02/02

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