感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
烟々羅
9
著者の一生を追いかけ、どのような時代背景・私生活であったからこんな著作を遺したかと空想を楽しむのをパトグラフィーといって、世間で高尚とされるのぞき趣味だ。自分の精神状態が過敏なとき、似たように過敏な十九世紀の人々がどんな共同幻想を紡いだか読み共感するのは仲々に楽しい。学ぶべき知識と捉え、追体験ができない人々(信者)に「君たちは堅気に帰れ」と追い返す材料と思えば爽快ですらある。パトグラフィーを日本語に書くと「病跡学」となる。病なのだから健康な人が無理に理解するものでもなく、健康なまま理解できるものでもない 2012/04/03
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
6
**ネタバレ・西洋民俗学**西洋原始民俗ネタの小説読解の為読了。本書はタロットカードの本ですが、現代の"商業用の占い"ではなく、キリスト教が禁忌とした"魔術"の方。陰陽術が日本古来の民俗である様に西洋古来の民俗のかなり本格的な本――陰陽術師の安倍晴明作品で読者に対し東洋自然哲学、陰陽五行説などの基本知識を要求されると同様に、西洋の魔術ネタの小説にも西洋の古代民俗、神話学、ヘブライ学などの知識を要求する作家が何人かおります。特にアレイスター・クロウリー、ブライアン・ラムレイ、朝松健の読解には極めて有効です。2012/06/11
kiris
1
タロットの象徴体系を詳細に記す。2014/03/19
双樹
0
最も読んでいた本。トートタロットのためだけに購入したが、この本から魔術他にも興味が出た。