内容説明
江戸時代初期にわが国で子ども絵本が誕生する経緯を、遺された数少ない小本類を手掛りに考証すると同時に、絵本の世界に深く立ち入り、当時の子ども観、絵本を読みきかせた状況、元本となった浄瑠璃との関係などを明らかにする。児童書出版の黎明をさぐった注目の書。
目次
第1章 初期上方子ども絵本の発見(地蔵の胎内から;小本と瓦版;納入の時期)
第2章 子ども絵本に関する研究(研究史概説;絵本出現の意味)
第3章 子ども絵本の誕生(絵本の中の大人の世界;絵本の読まれ方;大人向けの本と子ども絵本;子ども絵本の誕生)