出版社内容情報
発達障害の人の安定したキャリア形成の一助となる一冊。産業医やリワーク施設との想定問答集、支援制度についての解説も掲載。
●わたしは、発達障害ですか?
発達障害には明確な診断基準が確立されておらず、またその特性も個々に異なるため、成人しても当事者に自覚のないことが多く、その正確な数の把握は困難です。しかし、ひとたび職場という社会に出た途端、コミュニケーションの苦手さから問題を抱え、うつ状態になり、産業医や心療内科のもとを訪れたところで、発達障害の可能性に気づくケースもあります。
産業医やリワーク施設との想定問答集、当事者が受けられる支援制度についての解説も掲載。
発達障害の人の安定したキャリア形成の一助となる一冊です。
第1章 大人の発達障害
大人の発達障害は増えている?
早期診断と療育・教育
発達障害のある生徒の進路
大学生活で直面する課題
大学生の日常生活における課題
【事例】一人暮らしにおける困難さ
【事例】生活の変化で気づく
【事例】アルバイトをして気づく
就職活動における課題
【事例】就業してから気づく
発達障害に気づいてからの変化
◎コラム 発達障害の人の就労と福祉制度
第2章 発達障害の診断
Q 医療機関を受診するのがよいのでしょうか?
Q 発達障害の診断ができる医療機関の探し方を教えてください。
Q どのように診断するのですか?
Q 診断を受けることは役に立ちますか?
Q 治療により不都合な特性を軽減できますか?
Q 病気以外のことにも答えてくれますか?
Q 自分で確認できる方法はありますか?
Q 事務的な作業は向いていないと言われましたが?
第3章 二次障害について
Q うつ病で通院していましたが、
発達障害の可能性があると言われたのはなぜですか?
Q 子どもの頃からご飯が食べられなかったり、
ちょっと動くと疲れてしまったりすることがありました。
子どもの頃からうつ傾向があったのでしょうか?
Q 発達障害の人には二次障害が多いと言われますが、
どうしてでしょうか?
Q 発達障害と二次障害のどちらの治療を優先すべきですか?
Q 薬は減らすことができますか?
Q 復職できると判断する見極めを教えてください。
◎コラム 発達障害のピアサポート
第4章 うつのリワーク
復職に向けて
Q 復職支援(リワーク支援)施設とは、どんなところですか?
Q 復職支援(リワーク支援)施設の選び方は?
Q どうしても自分に合った復職支援(リワーク支援)施設が見つかりません。
Q 就労移行支援事業所とは、どんなところですか?
Q 就労移行支援事業所の選び方は?
◎コラム 働く人と職場を支援する産業保健師
第5章 利用できる福祉制度
福祉・医療サービスの存在
障害福祉サービスを利用するために
就労支援機関
職業訓練
働く前の準備と医療サービス
生活支援
成年後見支援
地域生活支援事業
支援者の導入
◎コラム 地域で家庭を築き暮らしていくために
第6章 家族との関わり、社会との関わり
働いている人の相談先がない?
助けを求めよう
生活の変化が与える影響
発達障害を抱えながらの育児
発達障害の子どもを持つ母親への支援
親の想い
カサンドラ症候群
誰もが支援を求めている
発達障害の人のキャリア&ライフ
障害者雇用の実態
法改正の影響
発達障害のある人への注目
障害者雇用と社会に望むこと
内容説明
発達障害には明確な診断基準が確立されておらず、その特性も個々に異なるため、成人しても当事者に自覚のないことが多いと言われています。しかし、ひとたび職場という社会に出た途端、コミュニケーションの苦手さから問題を抱え、うつ状態になり、産業医や心療内科のもとを訪れたところで、発達障害の可能性に気づくケースがあります。正しく大人の発達障害と向き合うため、産業医やリワーク施設との想定問答集、当事者が受けられる支援制度の仕組みを概説し、発達障害の人の安定したキャリア形成の一助となる一冊。
目次
第1章 大人の発達障害(大人の発達障害は増えている?;早期診断と療育・教育;発達障害のある生徒の進路 ほか)
第2章 発達障害の診断(医療機関を受診するんもがよいのでしょうか?;発達障害の診断ができる医療機関の探し方を教えてください。 ほか)
第3章 二次障害について(うつ病で通院していましたが、発達障害の可能性があると言われたのはなぜですか?;子どもの頃からご飯がたべられなかったり、ちょっと動くと疲れてしまったりすることがありました。 ほか)
第4章 うつのリワーク(復職に向けて ほか)
第5章 利用できる福祉制度(福祉・医療サービスの存在;障害福祉サービスを利用するために;就労支援機関 ほか)
第6章 家族との関わり、社会との関わり(働いている人の相談先がない?;助けを求めよう;生活の変化が与える影響 ほか)
著者等紹介
石井京子[イシイキョウコ]
テスコ・プレミアムサーチ株式会社代表取締役社長。一般社団法人日本雇用環境整備機構理事長。上智大学外国語学部英語学科卒業。通信会社、大手人材派遣会社を経て、2008年にテスコ・プレミアムサーチ株式会社を設立。数多くの企業へ障害者雇用に関するコンサルティングサービスを提供するほか、障害や難病を持つ方の就労支援に対応し、発達障害を持つ方の就労に関する原稿執筆やセミナー・講演の講師を務める
池嶋貫二[イケシマカンジ]
セットパワード・アソシエイツ合同会社代表社員。大学卒業後、システムソリューション企業でシステム設計・開発業務などに従事した後、大手人材派遣会社を経て、2009年にセットパワード・アソシエイツ合同会社を設立。障害を持つ方への就労支援を行い、企業に障害者雇用コンサルティングサービスを提供する。2012、2013年に兵庫県障害者雇用促進アドバイザーを務める(障害者しごと体験事業)
林哲也[ハヤシテツヤ]
さいとうクリニック(精神科)医師。合同会社ライムライト代表。信州大学医学部卒業。さいとうクリニックでの精神科外来診療の他、自身が代表を務める合同会社ライムライトでは、ヒューマン・コンサルティングサービス(企業のメンタルヘルス相談・大人の発達障害相談、グリーフカウンセリング、医療通訳・翻訳等)を提供している。複数企業の産業医・顧問医、日本薬科大学客員教授も兼任
水谷美佳[ミズタニミカ]
精神保健福祉士/2級キャリア・コンサルティング技能士/CDA。株式会社リヴァコラボレーター。一般企業勤務後、2007年より困難を抱える若者(ニート、ひきこもり等)を対象に就労支援を行う。2012年からは、(株)リヴァにて、うつ病の方を対象に復職・再就職・職場定着支援を行っている。行政機関にて精神障害者就労支援員、日本キャリア開発協会「障害者へのキャリアカウンセリング」東日本研究会座長なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。