内容説明
こころの病とは…人間の自由とは。115に及ぶ症例をきめ細かく考察し、西東古今の文献に浮かび上がるこころの迷路にも医学の光をあてながら、症状のとらえかた、診断のプロセス、疾患の概念を明晰精緻に解説。分裂病(統合失調症)の根底に、自由を求めてやまぬ人間の高貴な精神性を見つめる重厚にして華麗な仮想講義録。待望の『精神症候学』姉妹編。
目次
第1講 意識・無意識
第2講 人格・自我
第3講 感情・意欲
第4講 不安・心気
第5講 恐怖・強迫
第6講 幻覚
第7講 妄想
第8講 パラノイア・パラフレニー
第9講 記憶・知能
第10講 精神と自由
著者等紹介
浜田秀伯[ハマダヒデミチ]
1948年東京生まれ。72年慶応義塾大学医学部卒業。79~83年フランス政府給費留学生としてパリ大学付属サンタンヌ病院へ留学。医学博士。慶応義塾大学医学部精神神経科助教授。専攻は臨床精神医学、精神病理学、フランスの妄想研究
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感想・レビュー
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あくびこきぞう
1
「精神病理ちゃんと勉強してないコンプレックス」から抜けたくていろいろ手をつけてきたのですが、何とかなるかもしれないと思わせてくれた一冊。臨床ビネットが豊富なのがとても有難い。2011/08/13
くま 1 3
0
すばらしい力作で、頭が下がります。 何度も読み返しています。 2014/07/13
Rottoo1236
0
「エッセンシャル」「症候学」の3冊をひとまとまりに読んだ。すべて読み終わってからの感想だが、「エッセンシャル」はざっと概観、「症候学」は症候の整理に辞書的に、「臨床講義」は統合失調症の鑑別診断の実践的学習に用いると良い気がした。まだ「分裂病」の名称が使われていた時に書かれたもの。2014/03/06
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