注釈『甘え』の構造

注釈『甘え』の構造

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784335650840
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C1011

内容説明

わかりやすい、読みやすい、名著の注釈版。各章ごとに、著者自身による大意を新たに加え、専門用語・人名その他重要な語句に解説を付し、読みにくい語にはフリガナをつけた。

目次

第1章 「甘え」の着想
第2章 「甘え」の世界
第3章 「甘え」の論理
第4章 「甘え」の病理
第5章 「甘え」と現代社会

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KIO

4
日本人論の古典的傑作です。かつて一時期の日本社会には、日本と欧米はなぜ違うのかという疑問を持つ層が多かったので、日本人論がいくつか出てきたのかなと想像しています。しかし、現在の日本社会はかつてと比べれば、日本の長い歴史を経て構築された、かつての社会に存在したコンテクストは解体されたせいか、日本人論はついぞ見掛けなくなりました。かといって日本社会が変容したかといえばそうともいえないと思います。社会構造というのは、50年程度で変化する者ではないからです。まだまだ意義深い本だと思います。

うちこ

2
海外で「なにが sorry なの?」と言われた経験をもつ日本人は多いと思うのですが、この本の著者さんもこの「甘え」の研究のきっかけにそれを挙げていました。この本を読んで、グローバル化への対応を目的とした英語の勉強はピンとこないけど、義理人情浪花節からの脱却のためという視点ではいいかもしれないと思うようになりました。まあ義理人情まではいいと思うんですけどね。浪花節がなぁ…。 ちょっと決め付け口調が強い印象を受けますが、そこにジェネレーション・ギャップを感じることもまた自己を見つめる機会になる本でした。2015/11/13

ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き

1
最近の読者向けに註釈等をつけた版。読むならこっちだと思ったのだが、通常の最新版を読んだ方がよかった。普通この手の註釈は脚注形式でやるものだが、判型を余り変えたくなかったのか巻末にまとめたため、文献と註釈をいちいち巻末に見にゆかねばならず、とても読みにくい。内容に関しては未だに古びていない。また、著者は甘えを必ずしも悪い意味にばかり捉えているわけではない。なお、著者が「甘え」としている事柄の多くを「和」と捉えても問題がないように感じる。日本人論としても秀逸。意外と退屈だったけど、読んでおいてよかったと思う。2013/01/13

Tsutomu Yamamura

0
今から40年以上前の昭和46年刊行された有名な本に、語句の注、人物紹介などを加えて平成5年に出版された注釈版。私には、注釈があってもなかなか理解できない部分・文章がけっこうありました。「甘え」の観点からなされた心理学者の筆者による日本再発見、日本批評。と書いても中味はよくわからないですよね。なかなかに難しい。2015/10/10

もっぴー

0
甘えというフィルターを通してみると、こんなにも日常の色んなことが「甘え」と関連してくるんだ!と驚いた。 「たのむ」事は甘えさせて欲しいということ、「なめる」ことは甘えが足りないこと。「甘え」という言葉は日本独自のものだが、近代になってそれが変わってきているんじゃないかということ。 人間関係に縛られるのも嫌だけど、先輩後輩関係、友人関係でも甘えの一切ない関係はちょっと寂しい。 難しくてよく分からなかった箇所はたくさんあったけど、この本かシリーズの本をまたいつか見直すことになるかもしれない。

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