内容説明
初診以来長年にわたり経過観察を継続し治療関係における〈エロス〉の問題を考察する機縁を作った症例を報告した巻頭論文をはじめ、分裂病を中心とする精神療法論、病前性格論、症候論など、著者の30年余に及ぶ臨床研究の多彩な足跡を集大成した好著。
目次
1 精神療法(精神療法とエロス;宗教妄想の一女性例;精神分裂病者のリハビリテーションと精神療法との関連性について ほか)
2 「病前性格」論2題(双極性躁うつ病の長期経過と病前性格についての予備調査;非定型精神病の病前性格)
3 症候論、臨床類型論など(精神分裂性疾患類型の細分化について;耽溺、嗜癖、そして依存 ほか)
4 疾病分類学の問題、その他(精神医学における診断図式序説;寛解期分裂病者の責任能力)
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