出版社内容情報
2021年度からスタートした新たな教育カリキュラムに対応!
本書は、2022(令和4)年刊行の『貧困に対する支援』の第2版として、現行の社会福祉士・精神保健福祉士養成カリキュラムに基づいて再構成されたものである。改訂にあたり、新たな執筆者を加え、前版刊行後の社会状況の変化に対応した内容の見直しや、最新統計データへの更新が行われている。また資料編では、従来の「子どもの貧困対策の推進に関する法律」が、2024(令和6)年に「こどもの貧困の解消に向けた対策の推進に関する法律」へ改称されたことを受け、新法に差し替えて収録している。
加えて本書は、厚生労働省のカリキュラムに準拠しつつも、各章にコラムを設けることで、著者らの実践経験に基づく視点や貧困問題への思考の深まりが感じられる構成となっている。これにより、制度や理論の理解のみならず、現場で生かすための視点を多角的に学ぶことができる。
貧困は、病気、失業、災害、家族関係の変化など、誰にとっても起こり得る生活上のリスクによって生じるものであり、決して特別な問題ではない。そのため、貧困を「他人事」ではなく「我がこと」として受け止め、当事者への共感を育み、社会制度を支える意識を高める姿勢が重要である。本書が、社会福祉士・精神保健福祉士を目指す人だけでなく、貧困問題に関心を持つすべての読者にとって、よりよい社会のあり方を考える契機となることを願っている。
【目次】
第1章 貧困概念と公的扶助の役割(田中勝・西村夏紀)
第2章 貧困状態にある人の生活実態と社会環境(松岡是伸・丸山龍太)
第3章 貧困の歴史(益田幸辰・西村貴直・田中秀和)
第4章 貧困に対する法制度①─生活保護法─(阿部裕二・松岡是伸・赤畑淳)
第5章 貧困に対する法制度②─生活困窮者自立支援法─(山本美香)
第6章 貧困に対する法制度③─低所得者対策、ホームレス対策─(彦坂亮・山本美香)
第7章 貧困に対する支援における関係機関と専門職の役割(松岡是伸・丸山龍太・山本美香)
第8章 貧困に対する支援の実際(丸山龍太・赤畑淳・山本美香・鹿山秀樹・松岡是伸)
キーワード集(阿部裕二)
資料編(阿部裕二)



