内容説明
仏教伝来による大仏建立等を契機に、日本中でゴールド・ラッシュが始まった。本書は今まで余り知られていなかった紀州・播州・奥州等に伝わる昔話、伝説はもとより、数多くの物語集、縁起文等を丹念に調べ直し、日本人と黄金との具体的係わり、価値観、信仰心等に照明をあてた異色の書。
目次
第1章 黄金伝説
第2章 黄金は何に使うのか
第3章 東大寺と陸奥の金―黄金の発見
第4章 朱砂の需要―水銀鉱山を求めて
第5章 紀州の金銀
第6章 鞍馬寺―『今昔物語集』の世界
第7章 毘沙門天と黄金
第8章 百足と蛇
第9章 敗北する蛇神
第10章 荒田村
第11章 黄金の世界