内容説明
冷戦終了後の世界で進行するグローバリゼーションをローカルな視点から相対化し、世界各地で歴史的に存在してきた欧米に依存しないグローバルな動きを分析。一元的なグローバリゼーション・モデルだけでは見落とされてしまう様々な人、モノ、情報のフローを含みこんだ新たなグローバリゼーション理解の枠組みを提示。
目次
なぜ「グローバリゼーションズ」なのか
スールー海域世界から見える複数のグローバリゼーションズ
中国系移民におけるグローバリゼーション経験―ベトナムを中心として
パレスチナ人のグローバルな移動とナショナリズム―「中心」を相対化する「周辺」の日常実践
グローバリゼーションのなかのマレー・ディアスポラ運動
露店はモールを夢見るか―グローバル化するインドにおける露天商ビジネスの現在
「アフリカ」の売り方―グローバリゼーションのなかの東アフリカみやげ物業
グローバリゼーションと移民を結ぶ文化的ロジック―台湾の華僑ムスリム移民はグローバルなフローをいかに意味づけるのか
変わる移住先、変わらぬ構造―近代以降におけるハドラマウトの「生き残り策」とコミュニティーの形態
ポスト・グローバリゼーション期への人類学的射程―東アフリカ牧畜社会における紛争の事例〔ほか〕
著者等紹介
三尾裕子[ミオユウコ]
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授
床呂郁哉[トコロイクヤ]
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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