出版社内容情報
奄美と沖縄の間に位置する沖永良部島は、奄美なのか沖縄なのか。歴史的に揺れ動いたその境界、またさまざまな状況で揺れ動くその境界。沖永良部島に生まれた著者が、生地の「境界性」に注目し、島民のアイデンティティを考究。
内容説明
日本/沖縄、鹿児島/沖縄、奄美/沖縄・「境界」に生きる沖永良部島民はどこにアイデンティティを求めるのか。
目次
序章 課題と方法
第1章 先行研究と本研究の課題
第2章 沖永良部島の概観
第3章 外部勢力による政治支配とアイデンティティ形成―「鹿児島/沖縄」の境界性
第4章 エスニシティとアイデンティティ―「日本/沖縄」の境界性
第5章 芸能文化とアイデンティティ―「奄美/沖縄」の境界性
終章 アイデンティティ論の再構築に向けて
著者等紹介
高橋孝代[タカハシタカヨ]
沖永良部島生まれ。鹿児島県立沖永良部高等学校卒業。1990年早稲田大学卒業。1997年サンフランシスコ州立大学大学院人類学研究科修士課程修了。1999年チュラロンコーン大学大学院タイ研究科修士課程退学。2004年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士後期課程修了(学術博士)。現在、早稲田大学琉球・沖縄研究所客員研究員。法政大学沖縄文化研究所国内研究員。放送大学、芝浦工業大学、国士舘大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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