内容説明
仏教信仰が普及する八世紀以降、中世末期まで村落の景観と宗教・信仰には三回の大きな画期があった。その変化を受けて、現在の「里山」景観と祭祀・儀礼が形成された。「里山」の景観を形成・維持してきた宗教・信仰の歴史を考古学から解明。
目次
第1編 古代の祭祀・儀礼と官衙・村落(杯(椀)・皿形人面墨書土器とその祭祀
古代村落における祭祀の場と仏教施設 ほか)
第2編 古代仏教信仰の広がり(集落遺跡における仏教施設の分類と信仰内容;古代仏教信仰の広がりと受容)
第3編 中世の寺と葬送(中世寺院遺跡の分類と変遷;東国における中世墓地の諸相 ほか)
第4編 古代・中世の地域景観・環境と信仰(地下式坑の掘られた風景;地域の環境変化と祭祀)
著者等紹介
笹生衛[サソウマモル]
昭和36年千葉県生まれ。昭和60年国学院大学大学院博士課程前期文学研究科神道学専攻修了。千葉県教育庁教育振興部文化財課主任文化財主事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。