出版社内容情報
いつだって熱狂が時代をつくってきた。
1960年代以降、日本のポピュラー・カルチャーは、若者の熱狂とメディアの後押しを背景に、今や「ソフトパワー」として外交戦略を担うまでに成長しました。推し活の市場規模は3.5兆円とも言われ、誰もが何かのオタクであり、対象への偏愛はネガティブに語られるだけではありません。
本書では、アメリカの影響を受けつつ独自の進化を遂げた、ファッションや音楽、アイドルなど、12の熱狂の対象を取り上げ、当時の報道写真や雑誌掲載の記事とともに解説、視覚的にも楽しめる一冊です。
動画や資料にアクセスできるQRコードを掲載しているため、ICT教育にも役立ちます。
【目次】
序章 大衆文化(マスカルチャー)からポピュラー・カルチャ―へ
1.前提としての大衆文化
2.ポピュラー・カルチャ―的な状況とは
3.ポピュラー・カルチャ―としてのウルトラセブン
◎第Ⅰ部 メディアが推した熱狂
――ラジオ/テレビ/ネット編
第1章 ポップス:和製ポップスからJ-POPに至るまで
1.「ポップ対歌謡曲」に至るまで
2.FM局から発したJ-POP
3.動画共有サイトとストリーミング・サービス
第2章 アイドル:メディアの申し子とそのファンたちの変容
1.アイドルのメディア史
2.親衛隊から「ヲタ芸」へ
3.アイドル戦国時代とSNS
――雑誌(とその後)編
第3章 トラッド:トリクルダウンから伝統の創造へ
1.IVYからトラッド、さらには「〇〇トラ」へ
2.「ニュートラ」という語義矛盾
3.AMETORAの国、日本
第4章 カジュアル:ドレスダウンがスタンダードになるまで
1.「カジュアルズ」とブランド志向
2.アメカジから渋カジへ
3.その他のカジュアル、カジュアルのその後
◎第Ⅱ部 ストリートが生んだ熱狂
第5章 ヤンキー:アメリカナイゼーションとドメスティケーション
1.ダウンタウンとヤンキー
2.ヤンキーの由来
3.ヤンキーのその後
第6章 ギャル:少女文化からガールズ・カルチャ―へ
1.少女からギャルへ
2.社会問題ないし欲情の対象としての「コギャル」
3.卒業しないギャル、再生産されるギャル
第7章 ストリート:メディアによる居場所の浸食と拡張
1.「すべてのストリートは沈黙している」
2.メジャー化するストリート系
3.トリクルアップか、セルアウトか
第8章 カリスマ:インターネット前夜のセンスエリートたち
1.身近なカリスマたち
2.キャットストリートからキャットウォークへ
3.カリスマから(マイクロ)セレブリティへ
◎第Ⅲ部 熱狂のソフトパワー
第9章 テクノ:グローバルとローカルの交差の歴史
1.YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の衝撃
2.日本独自の「テクノ(ポップ)」の展開
3.テクノから「サイバー」へ
第10章 オタク:「ギーク」でも「ナード」でもなく
1.おたくからotaku、そしてオタクへ
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