内容説明
目まぐるしく変化する現象を超えて長期的動向を把握するための座標軸を設定する。越境する労働者たちへの複眼的アプローチ。
目次
序章 外国人労働者問題―理論形成に向けて
1 法・国家と移民(国家と家族 移民・国家・世界経済―歴史的・理論的考察のために;外国人・移民の法的地位 外国人受け入れの法的論理)
2 国際労働力移動(日本経済と外国人労働者 避けられない課題―戦後日本経済における外国人労働者;移民と労働市場 「外国人労働者問題」と労働市場理論;労働力輸出 外国人労働者送り出し国の社会的メカニズム―フィリピンの場合)
3 社会変容と文化葛藤(エスニック・コンフリクト 同化・統合・編入―フランスの移民への対応をめぐる論争;セグリゲーション 移民労働者の地理的集中と住宅問題―西ヨーロッパ諸国の比較;女性移民 「ジャパゆきさん」現象再考―80年代日本へのアジア女性流入;共同体 都市的秩序の崩壊―メキシコにおける都市の〈インディオ化〉)