内容説明
G・H・ミードとは誰なのか?現代社会心理学の祖、コミュニケーションの思想家、シンボリック相互作用論の先駆者の一人。多様な解釈の陰にかくれたミード理論の全容を、現代的地平から平易な文章で再構成し検討する。
目次
序論 コミュニケーションの非在と認識の汎在
第1部 前提的考察(概説―ミードをめぐる問題群;講義と著作―ミードの文献学的考察;死と後裔―ミードをめぐる理論状況)
第2部 ミードの社会心理学(自然科学的傾向性―理論の基底にあるもの;社会科学的傾向性―理論を展開していくもの;進化論と科学主義―理論を包摂するもの)
第3部 ミードのコミュニケーション論(コミュニケーションの認識―基本概念;コミュニケーションの静学―文明論的構図;コミュニケーションの動学―状況論的構図)
結論 認識の非在とコミュニケーションの現在