内容説明
消費財として生産された物的資源―日常の物々交換における物品や威信財などの非商品、インフォーマルセクターにおける商品を含め、通常の経済分析からは抜け落ちやすい物的資源の流通サイクルの文化的特性を社会変容との関連で探る。
目次
序 躍動する小生産物
1 さまざまなる小生産物(商品)(小生産物(商品)の微細なグローバリゼーション―ケニア中北部・サンブルの廃物資源利用
真珠の資源人類学―アコヤ真珠と自蝶真珠の養殖を中心に
金になるということ―イバンとザフィマニリの集落におけるサブシステンス活動と小商品)
2 生活実践と小生産物(韓国の地場産業と商品資源の構築―南原の木器生産の事例から;マダガスカル北西部における「生存」と稲作―小商品化した生活の実践;ケニアの小零細企業のネットワークと産業クラスター)
3 グローバルとローカルを媒介する小生産物(経済グローバル化と特産品のゆくえ―中央ケニア・ギクユ人社会における資源開発の現場から;グローバリゼーションか、対抗グローバリゼーションか?―東南アジアを中心とする現代ハラール産業の立ち上げとその意義;日本の箒、セネガルの鍋―日用雑貨から見たグローバリゼーション)
著者等紹介
小川了[オガワリョウ]
1944年生。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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