現代社会学ライブラリー
論文の書きかた

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  • サイズ B6判/ページ数 248p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784335501319
  • NDC分類 361.07
  • Cコード C1336

内容説明

「論」とは何か、「文」とは何か?社会学の知は、いかにして生み出されていくのか。書くことをめぐる知と技のメディア論。

目次

論文とはなにか:辞書に書いていない意味を考える
「論」と「文」の結合:論文の形式
“文”で論ずることの厚み:読む対象/知る方法
主題・問題意識・問題設定:問いを立てる(その1)
通念の切断と思考の運動:問いを立てる(その2)
観察と対話の組織化:方法としての社会調査(その1)
調査研究のさまざまな局面:方法としての社会調査(その2)
2項対立のあしらいかた:疑似問題の流動化
リレーショナル・データベースとしての社会
「クダンの誕生」の経験をふりかえる:論文を書く
リテラシーの発見:パソコンで書くこと(その1)
読書空間のなかで書く:パソコンで書くこと(その2)
コピペと引用の使いこなし:他者の「文」で考えること
見えかたをデザインする:表と図が生み出す思考空間
研究倫理の問題:他者を尊重し自らに誠実に

著者等紹介

佐藤健二[サトウケンジ]
1957年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。社会学博士。専攻は、歴史社会学、社会意識論、社会調査史、メディア文化など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まあい

4
歴史社会学(特に書物に関するメディア論)の重鎮による、濃密な「論文」論。卒論、修論を書こうと考える人なら是非読むべき一冊。論文制作中に、「自分の『問い方』はこれで良いのだろうか……」と不安になったら、そのたびに紐解くことになるだろう。(引用)「われわれが見すえるべき『わかりやすさ』は、自分をふくむ読者に対してのもので、それは考えさせるしかけであり、力である。」(p241)2016/10/08

ぷほは

3
学生から続々と送られてくる課題レポートのゴミみたいな文章を読み続けげんなりしてきたので再読。断っておくが、これは学生が悪いのではなく、そういう文章を書いて来いと指示したのだ。引用・参照の仕方、問の立て方、論理構成の明確さ、表記の統一…。社会学部で論文やレポートを書く上での基礎的な「作法」を順守することそれ自体を目的としたレポートなので、ルールを守ることに精一杯でゲームを楽しんでいるように見えないプレイヤーを眺めているような気分にさせられる。ルールを守ることとそれに違反しないでゲームを実践することの差異。2017/06/25

えむ

0
社会学者による論文執筆のヒント集。いわゆるHow to本ではなく、自らの研究経験に基づく「読ませる」1冊だった。2016/07/28

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