出版社内容情報
「保守派憲法学者」という「鏡」から見た戦後憲法学
憲法無効論から首相公選論や緊急事態条項、そして集団的自衛権容認論まで、各々独自の主張を展開し、マスメディアなどにおいて「保守派憲法学者」と呼ばれた論者ら。かれらは、戦後憲法学において必ずしも正面から扱われてこなかった論点や視点を、提起してきました。本書は、憲法改正という今日においても最重要の政治的テーマをめぐるかれらの議論がどのようなものであったかを歴史的に跡付けることで、一括りにされがちな「保守派憲法学者」の多様性を示しつつ、改憲論に関する《固有と普遍》という新たな観方を提示。「戦後憲法学とは何であったか」をも逆照射する、渾身の一冊です。
【目次】
第一章 「保守派憲法学者」たちと改憲論
第二章 憲法無効論はどこから来たか――昭和二〇年までの井上孚麿の憲法論
第三章 「恪循」される憲法の探究――井上孚麿の憲法無効論
第四章 民主政治のために――大西邦敏の改憲論
第五章 民主政治と直接民主制――小林昭三の改憲論
第六章 《固有》と《普遍》のあいだ――西修の改憲論
第七章 国家論に基づく改憲を目指して――百地章の改憲論
第八章 「道具」としての憲法とその改正――小林節の改憲論
結論 「保守派憲法学者」たちの群像から何が見えるか



